2007-01-01から1年間の記事一覧

古典新訳文庫『箱舟の航海日誌』

箱舟の航海日誌 (光文社古典新訳文庫)作者: ウォーカー,安達まみ出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/04/12メディア: 文庫 クリック: 13回この商品を含むブログ (21件) を見る読了。 結局最後まで、いまひとつ乗り切れなかった。 おそらく自分の精神状態が…

古典新訳文庫『レーニン』

レーニン (光文社古典新訳文庫)作者: レフ・トロツキー,森田成也出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/03/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (20件) を見る読了……と書きたいところだけれども、例によって挫折。 100ページまで…

内田樹と柴田元幸

今日は英文学会。同じ時間に「行ってみたい」と思ったシンポジウムが三つ重なっていて、 どれに行こうかものすごく迷った。 で、結局、内田樹さんの顔をみてみたいというミーハー気分が勝って、内田さん、柴田さんと若手の研究者2名(都甲さんと大和田さん…

大江健三郎講演会

会社を休んで出かけていった甲斐があった。とてもいい講演会だった。 講演会タイトルは「知識人になるために」。 大江さんのお話は、72歳の大江さんがこれまでに出会った3人の知識人をめぐって展開した。 その3人とは、渡辺一夫、サイード、武満徹。 わ…

講演会ウィーク

今日は出版湘友会。これは、高校の同窓生で出版業界にかかわりのある老若男女の集まり。 先日の設立総会に続いて、今日2回目の会合は、メンバーの一人で某大手書店の社長さんを講演者に迎えてのセミナー。 出版社の社長や専務といった役員クラスの大先輩か…

古典新訳文庫『ヴェネツィアに死す』

ヴェネツィアに死す (光文社古典新訳文庫)作者: トーマスマン,Thomas Mann,岸美光出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/03/01メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (25件) を見る読了。 ストーリーのあらましは知っていたけれども、きちんと読…

黄金週間後半

反省。10日もあった「夢の読書週間」に、なんと単行本1冊しか読了できなかった。 5月2日、青山七恵『ひとり日和』読了。ひとり日和作者: 青山七恵出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2007/02/16メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 79回この商品を…

夢の読書三昧

生まれてはじめて、仕事から完全に離れた黄金週間の幕開け。 「今年は休める人はたっぷりと休むように」と言われ、思いきって9日まで休みをとった。 28日の土曜日は研究会があったのだけれど、29日から9日までの10連休。 突然のふってわいたような休…

しびれるということ

昨日はあわただしい一日だった。キーワードは、「しびれる」。 10時から新宿で読書会。課題は谷崎潤一郎『陰翳礼讃』 14時〜18時 水道橋の会社で児童文学をとばし読み。 18時半から東京工業大学世界文明センターのレクチャー(柴田元幸さんと沼野充…

映画2本

日曜日、前からみたかった映画を2本、DVDでみる。太陽 [DVD]出版社/メーカー: クロックワークス発売日: 2007/03/23メディア: DVD購入: 2人 クリック: 91回この商品を含むブログ (222件) を見るいやあ、すごい映画だった。 センセーショナルな内容だけれ…

シェイクスピア祭

土曜日、シェイクスピア祭で御茶ノ水へ。 丸善の店頭でペーパーバックの古本市をのぞく。 2冊購入。読むかどうか(読めるかどうか)わからないけれど。 シェイクスピア祭へ。 これはふつうの学会とは異なり、会員以外の素人さんも参加OK、しかも無料とい…

古典新訳文庫『ジュリアス・シーザー』

ジュリアス・シーザー (光文社古典新訳文庫)作者: シェイクスピア,安西徹雄出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/01/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (16件) を見る読了。ちょっとここのところあちこち浮気していたけれども、…

菊地信義『みんなの生きるをデザインしよう』

わたしは早起きが苦手なのだけれど、なぜか今朝は4時に目が覚めた。 もったいないからもう少し寝ようと努力してみたけれども眠れず、 そのまま起きて台所を片付けたり、お弁当の準備をしたり。 それでもまだ時間があるので、昨日、アマゾンから届いたこの本…

小鷹信光『翻訳という仕事』

翻訳という仕事 (ちくま文庫)作者: 小鷹信光出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2001/08メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (5件) を見る昨日の余韻で、小鷹信光『翻訳という仕事』を手にとる。 上の書影は筑摩から出た文庫版だが、わたしの持…

小鷹信光氏映画&講演

今日は「ミステリマガジン」に告知されていた、小鷹信光氏の講演に行ってきた。 アメリカ文学会東京支部という、名前はかたいイメージの団体が主催だけれど、 「会員以外の参加も可。」となっていたので、勇気を出して行ってみることに。 一人じゃ不安だから…

朝日と夕日のあいだ

先日、ある児童文学作家と長い時間お話をする機会に恵まれた。 この方にお目にかかるのは二度目で、以前お会いしたのは4年前の夏、 妹が癌で亡くなって2週間もたたない頃だった。 会社には通常どおりに通い、傍目には普通に生活しているように見えたかもし…

アクーニン『アキレス将軍暗殺事件』

アキレス将軍暗殺事件 (ファンドーリンの捜査ファイル)作者: ボリスアクーニン,沼野恭子,毛利公美出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/02/27メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (23件) を見る読了。 いやあ、ひさしぶりに文字どおり、「…

「考える人」特集:短篇小説を読もう

考える人 2007年 05月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/04/04メディア: 雑誌 クリック: 10回この商品を含むブログ (21件) を見るこの特集、このラインナップでは、やはり買うでしょう。 昨日の昼休み、お弁当を食べ終わってぼーっとしていると…

渡辺茂男『心に緑の種をまく』

心に緑の種をまく―絵本のたのしみ (新潮文庫)作者: 渡辺茂男出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/02メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (26件) を見るこちらは(とばし読みで)昨夜、読了。 仕事直結の本だけれど、なかなかよかった。 児童…

阿部公彦『英詩のわかり方』

英詩のわかり方作者: 阿部公彦出版社/メーカー: 研究社発売日: 2007/03/23メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 16回この商品を含むブログ (12件) を見る読了。 おもしろかった。「英詩のわかり方」というタイトルで、 英詩を対訳で載せて解…

最終講義

土曜日、まったくの部外者なのに、T大のS教授の最終講義を聴講。 日本を代表する名門大学の、名物教授の講義をタダで聴けるうえに、 コンサートのおまけつき、という情報を得て、 桜満開の中、井の頭線に乗る。 大学を「ひとまず」去る、というお話だった…

小鷹信光・若島正 異色対談

今日、青山ブックセンターで開かれた、小鷹信光・若島正 異色対談、というのに行ってきた。 若島さんのお話は、何度か聞いたことがあるのだけれど、小鷹さんは初めて。 何ともいえない、不思議な空気の漂う対談だった。 二人の話がかみあっているような、か…

キプリング『プークが丘の妖精パック』

プークが丘の妖精パック (光文社古典新訳文庫)作者: キプリング,金原瑞人,三辺律子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/01/11メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (18件) を見る読了。 子どものために書かれた本だけあって、設定がものすごく…

イギリス気分のようで

キプリング『プークが丘の妖精パック』を読書中のせいか、イギリス気分になっている。 美しい写真にひかれて、イギリス古寺巡礼の特集を組んでいる「芸術新潮」を買う。 写真をながめているだけで、かなりイギリス気分に浸れる。芸術新潮 2007年 04月号 [雑…

読了本

田中貴子『検定絶対不合格教科書 古文』読了。検定絶対不合格教科書古文 (朝日選書 817)作者: 田中貴子出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2007/03/16メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (20件) を見るこの著者のブログの存在を…

斎藤兆史・野崎歓『英語のたくらみ、フランス語のたわむれ』

英語のたくらみ、フランス語のたわむれ作者: 斎藤兆史,野崎歓出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2004/07/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (28件) を見る1週間ほど前に読了。 予想通り、ものすごくおもしろかったし、…

岡崎武志『読書の腕前』

読了。読書の腕前 (光文社新書)作者: 岡崎武志出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/03メディア: 新書購入: 5人 クリック: 38回この商品を含むブログ (133件) を見る書かれていることに100パーセント同感してしまい、逆に手ごたえがないくらいだ。 ただ、…

衝動買い(単純な私)

というわけで、わたしは講座後の興奮と、すべて終わってしまったのだという寂しさを胸に、 近所の大型書店に立ち寄るという危険をおかしてしまった。 案の定、書棚の本がみんな、「読んで、読んで」とわたしを呼んでいる。 2時間ほど書店の中をうろうろして…

丘沢静也さんの回

ここ数ヶ月、何よりも楽しみにしていた早稲田大学エクステンションセンターの講座、 「古典の愉しみ、新訳の目論み」が、ついに今日、最終回。 講師はケストナー『飛ぶ教室』を翻訳している丘沢さんだった。 なんと最終回だというのに、5分ほど遅刻。あわて…

講演会その他

昨日はまたしても柴田元幸さんの講演会に行ってしまった。 今回は辞書の話題だったし、 講演会ぎらいの知人が珍しく「一緒にいってもいいよ」と言ったので。 柴田さんはほんとうに話がうまくて、大学の先生だからなのか講演なれしているというか、 その場や…