2006-01-01から1年間の記事一覧

言いまつがい

言いまつがい (新潮文庫)作者: 糸井重里,ほぼ日刊イトイ新聞出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/03/29メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 94回この商品を含むブログ (131件) を見る読了。昨夜、寝る前にちょびっとだけ、のつもりで読みはじめたのだけれど…

翻訳家の仕事

読了。翻訳家の仕事 (岩波新書)作者: 岩波書店編集部出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/12/20メディア: 新書購入: 2人 クリック: 29回この商品を含むブログ (46件) を見るレーニンがまったくはかどらず、合間にほかの気軽に読める本に手を出している。 …

年末

年末ということで、毎日のように忘年会や集まりがあり、ほとんど読書が進まない。 ブログの更新も滞っている。月曜日、翻訳関係忘年会第2弾。朝5時帰還。こんなこと、昔はよくあったけれど、 最近は年に1度あるかないか。はしゃぎすぎて喉が痛い。 火曜日…

書店営業

初めて、「書店営業」というのに行った。 全社を挙げて辞書の宣伝をする、ということで、 編集部の私にも急遽、書店営業の分担がまわってきたのだ。 これまで教科書の営業で、全国各地の高校は訪問したのだけれど、 書店の訪問ははじめて。かなりドキドキ。 …

夏石鈴子『夏の力道山』

夏の力道山作者: 夏石鈴子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/09メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (20件) を見る読了。 以前、「あなたの本の読み方には2種類ある」と指摘されたことがある。 ひとつは翻訳ものの純文学などを読むと…

シュペルヴィエル「動作」

昨日、ブログに書いたシュペルヴィエルの詩「動作」。 かつてこの詩を教科書に載せたという、目利き編集者のいる出版社はどこかしら、と思い、 会社で調査。 古典新訳文庫のシュペルヴィエルの訳者である永田さんがみた高校教科書はつきとめられなかったが、…

翻訳関係の忘年会第1弾

今日は出版クラブ会館にて、翻訳関係の忘年会があった。 数年前まで「翻訳者」として出席していたけれど、一昨年と今年は、「編集者」として参加。 (幹事さんの心遣いで、名札の色が違うのだ) この忘年会には初めて参加するという、会社の辞書編集部の若手…

古典新訳文庫『海に住む少女』

読了。海に住む少女 (光文社古典新訳文庫)作者: シュペルヴィエル,永田千奈出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/10/12メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 38回この商品を含むブログ (82件) を見るあとがきに「フランス版宮沢賢治」と書いてあったので、 あ…

立ち読みした本

昨日は昨日で千歳烏山の本屋をすべてまわったのだけれど、 上の本は見つからず、結局何も買わずに帰ってきた。 「論座」とか『小さい「つ」が消えた日』だとか、いろいろ立ち読みしたのだけれど、 おもしろかったのは、この本。働く女性の頭のなか―彼女はな…

お役立ち本2冊

知人がすすめてくれた本を購入しようと思い、吉祥寺の本屋をあちこちまわったのに、 見つからない。 あきらめて久我山まで帰ってきて、最後の望みを託して駅前の啓文堂へ。 見つかるはずもなく、かわりに、「すぐには読まないけど役立ちそうな本」を2冊購入…

翻訳文学ブックカフェ

土曜日夜、ジュンク堂にて。佐々田雅子さんがゲスト。ものすごくさばけていて、楽しい方だった。 いつもは名インタビューアー新元良一さんが、上手に翻訳者の方の話を聞きだすのだけれど、 おとといはもう、完全に佐々田さんのペースで、新元さんは完全に「…

『黒猫/モルグ街の殺人』

2日の土曜日に読了。黒猫/モルグ街の殺人 (光文社古典新訳文庫)作者: ポー,小川高義出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/10/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 26回この商品を含むブログ (83件) を見る読んでみてわかったのだが、わたしはどうやらポー…

映画2本

ポーはもう一息で読み終わる。 今日は都内の小学校の研究発表会。 これが、案外悪くない。 またしても全校表現発表で、不覚にも涙が出そうになった。 体育館で、子どもの声で合唱したり、群読したりするの、反則だよ〜。 こんなものに心を動かされてたまるか…

著者と読者と

編集の職場でよく言われることのひとつに、 「著者のほうを向いて仕事をするな、読者を意識せよ」 ということがある。これはもちろん、著者を大切にしなくてもよい、という話ではなくて、 あくまでバランスの問題だ。 こういうことがさかんに言われるのには…

増え続ける仕事

今週に入って、毎日どんどん担当する仕事が増え続けている。 今年は何年ぶりかで年末年始をのんびり過ごせるかと思っていたのだけれど、 どうも期待できそうにない。 今朝は早起きをして、同居人と二人で散歩に出た。 寺町の銀杏が鮮やかな黄色になっていて…

かなりあわただしい日常

今日はがんばって結構長い文章を書いたのに、 操作を間違えて消してしまった。ショック。 もう一度書く気力はないので、簡単に項目のみ。 19日(日)終日、編集会議。 20日(月)夜、丸の内にて、出版業界に勤める母校(高校)の同窓会の発起人会。 21…

古典新訳文庫『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ』

講演会めぐりの1週間。 15日(水)翻訳の詩学―多和田葉子、柴田元幸、小野正嗣、野崎歓 17日(金)地方の某小学校の研究発表会―岩崎京子 18日(土)日本文学協会大会―大澤真幸ほか貧弱な頭にあまりに多くの情報・思想をインプットしすぎてオーバーヒ…

神田神保町

神田の三省堂で多和田葉子さんと越川芳明さんのトークセッションがあると聞き、 水曜日にも東大で多和田さんを囲むシンポジウムがあるのだけれど、 せっかく会社の近くであるのだからと思って行ってきた。 以前、ユリイカに掲載されていた多和田さんの短編「…

荒川洋治講演会

荒川洋治さんの小林秀雄賞受賞記念講演会に行ってきた。 100席程度の会場は満席。 各席にあらかじめ、荒川さんにとっての明治〜昭和の作品ベストリストのようなものが配られており、 どんなお話が飛び出すのかとドキドキとスタートを待つ。 登壇した荒川…

マイケル・カニンガム講演会

原書はおろか訳書も読んでいないのに、マイケル・カニンガムの記念講演会に行ってきました。 実はおめあては司会の高橋和久さんと、対談相手の山本容子さん。 高橋和久さんは例によってのらりくらりとした司会ぶりで、 そんなにたくさん喋ったわけでもないの…

古典新訳文庫を買わなくては

大変だ。気づいたらもう11月で、古典新訳文庫の11月分が刊行されたようだ。 とくに、池先生訳のディケンズは、すぐにでも読まなくてはいけない。 それなのに、ああ、まだ10月刊行分が手つかず。 あわてて、トルストイ『イワン・イリイチの死/クロイツ…

こだわりつづけているということ

ある程度長く生きてくれば、どうしようもなく悲しいことや悔しいこと、 忘れられない(あるいは乗り越えられない)思い出や傷があって当然だろう。 ただ、中には、他人から見ればなぜそんなこと、というようなことに、 いつまでもこだわっている、ということ…

テヘランでロリータを読む

テヘランでロリータを読む作者: アーザルナフィーシー,Azar Nafisi,市川恵里出版社/メーカー: 白水社発売日: 2006/09メディア: 単行本 クリック: 21回この商品を含むブログ (75件) を見る読了。 「なぜ文学(フィクション)を読むのか」という素朴な問いに、…

啓蒙とは何か

永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 (光文社古典新訳文庫)作者: カント,中山元出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/09/07メディア: 文庫購入: 19人 クリック: 104回この商品を含むブログ (101件) を見る光文社「古典新訳文庫」全冊読破計画、挫折。 一応…

古典新訳文庫『猫とともに去りぬ』

古典新訳文庫で『カラマーゾフの兄弟』を読み始めたら、あまりにおもしろく、 これでは1巻を読み終えたらとても続刊を待ちきれず、 他の翻訳で読むことになってしまいそう……と判断。 これについては全巻完結したところで、一気に読むことにする。で、本邦初…

ちょっと恥ずかしい本2冊

ブログを書き始めたときに、映画やお芝居はともかく、 「本」については、お手軽エッセイやハウツー本でも、 「読了」した本についてはすべて記録する、と決めていた。 そう決めることで、後で恥ずかしくなるような、内容のない本を読んで 時間を無駄にする…

不実な美女か貞淑な醜女か

今年5月に亡くなった米原万里さんのエッセイ『不実な美女か貞淑な醜女か』は、 単行本で出たときにすぐに購入し、読んだ。 このたびわざわざ新潮文庫版を買ったのには、わけがある。不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)作者: 米原万里出版社/メーカ…

古典新訳文庫『飛ぶ教室』

飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫)作者: ケストナー,丘沢静也出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/09/07メディア: 文庫 クリック: 15回この商品を含むブログ (83件) を見る読了。子どもの頃に読んだように思っていたが、未読だった。 ケストナーは、『エーミー…

島田雅彦氏講演

今日はある学会の講演で島田雅彦さんが来るというので、 連日の講演会・研究会でやや疲れてきてはいるが、とりあえず行ってみた。 先祖がえり、というテーマで、小説家としての自分の原型が、 多摩丘陵で縄文土器の破片をひろっていたことにあるのではないか…

古典と教養のル・ルネサンス

東京外国語大学オープンアカデミー開講記念イベントに行ってきた。 安西徹雄さんの講演、チェロ演奏、沼野充義さん司会のシンポジウム (パネリストは荒このみさん、亀山郁夫さん、野崎歓さん、村尾誠一さん) という豪華メンバー、しかも無料!というのにひ…