2007-01-01から1年間の記事一覧

2007年読了本ベスト3

31日〜2日まで、外に出ているので、今日が2007年最後のブログになる。2007年の読書をひとことで表すと、「長編の当たり年」。ベスト3はほとんど迷いなく次の3作品。第1位黄金のノート―Free women (1983年)作者: 市川博彬,ドリス・レッシング出…

年末に

今日、我が家の住人が増えた。「くまこ」という。 ダンボールから出てきたばかりのときは、うつろな目をしてほとんど表情がなかったのだけれど、 しばらく話しかけてたりいっしょに遊んだりしているうちに、少しずつ表情がでてきた。 いまのところはまだ、お…

年末に

忘年会シーズンの読了本

先週から忘年会シーズンに突入し、平日夜はほとんど読書時間がとれなかった。 とはいうものの、20日に子どもの本の読書会があったため、その課題図書は全部読んだし、 ちょっとした時間つぶし用に買った新書のハウツー本が、思ったよりおもしろかった。 読…

塩原温泉で『赤と黒』を読む

2007年旅先読書シリーズ第3弾。 携帯本は古典新訳文庫の『赤と黒』上下巻のみ。 往復ともJRの高速バスで行ったので、道中はほとんど読書できず。 ただ、宿についたら周辺はほーんとに何にもないところだったので、 温泉に入っているか、読書しているか…

塩原温泉で『赤と黒』を読む

文学×翻訳×語学

昨夜、池袋ジュンク堂で行われた、斎藤兆史×野崎歓対談「翻訳のたのしみ」に行ってきた。 このふたりの組み合わせについては、以前『英語のたくらみ、フランス語のたわむれ』を読み終えたときに、 感想を書いたけれども(2007年3月17日の記事)、 今…

「みやびブックレット」をよむ

ネット散歩をしていて「みやびブックレット」というリトル・マガジンの存在を知り、興味をひかれて定期購読を申し込む。http://www.miyabi-sp.biz-web.jp/sub3.htm定価210円、50ページほどの小冊子だけれど、執筆陣の充実ぶりと、なんというか、志の高…

滑稽な日常と小説について話すこと

「初日から挫折するんじゃないの?」という同居人の冷ややかな視線に耐え、 とりあえず1日だけ、11時就寝5時起床、をためしてみる。 さらにはりきって、7時からは玉川上水沿いをジョギング! お弁当の出来も上々、朝食もばっちりとって、なかなかいい調…

『黄金のノート』を共感的に読むということ

2週間ほど前にレッシング『黄金のノート』を読了したとき、わたしは、 「3回くらい読み返す価値はあると思う。」と書いた。 そして、「初読の今回は単純にストーリーを楽しんで読んだけれども、 2回目に読めば作者の「仕掛け」のようなものにもっと敏感に…

組合→ジュンク堂→マクロビオティック・ディナー

今日は土曜日だというのに朝から組合活動のために出社。 同業他社ではたらく女性たちの集まりで、年に一度のロングの会議だった。 いっしょにやっている自社の若手女子が、忙しいのにとてもがんばっているので、 わたしもあまりおおっぴらに手を抜くわけにも…

幸福な週末

土曜日、お世話になっている方のお宅におじゃまして夕食をご馳走になる。 心あたたたまる歓待を受け、すてきに育っている子どもたちと話し、 今更ながら家族っていいなあと思う。実家の両親のことや、兄のこと、死んだ妹のことを思い出す。 涙腺のゆるいわた…

誕生日に『黄金のノート』を読了す

今日は43回目の誕生日。会議2つとトラブル処理でぱっとしない1日を過ごす。 お昼にイチゴのショートケーキを買って、同僚と二人でひっそりと食す。 これではあんまりなので定時に退社し、荻窪の「湯〜とぴあ」へ。 お気に入りの「お気軽デトックスセット…

宇宙人への提示

11月20日21日と、2日連続で「池澤夏樹編集 世界文学全集」刊行記念イベントへ。 どちらも予想以上に充実した内容で、仕事が忙しい時期に無理をして出かけていった甲斐があった。1日目、東大で行われたイベントのタイトルは、「世界解釈としての世界…

「感情・情緒」をことばにして表現すること

自転車で、荻窪にある「なごみの湯 湯〜とぴあ」に行く。 最近のお気に入りは、ネットでチケットを印刷していく、 「お気軽デトックスセット」。 入館料に岩盤浴とマッサージ(40分)プラス1ドリンクがついて5000円。 朝10時の開館と同時に入り、お…

『オン・ザ・ロード』が来た!

ここのところ大部の「黄金のノート」を読んでいるということもあり、 「読了」と書けない日が続き、必然的にブログの更新が滞りがち。 でも今日、敬愛する翻訳家の方から、読んでいるからこまめに更新をするように、 という、ありがたいお言葉をいただいたの…

久しぶりに会社を休んでみた

ここのところ忙しくて、先月の中旬に買ったパンツスーツを、丈直しを頼んだままとりにいっていなかった。 銀行の通帳記入もしていないし、レッシングもまとめて読みたいな、靴も新調しないと、というような、 なんともちまちました理由で、久しぶりに会社を…

ビジネスパーソンに不可欠な能力

伝える力 (PHPビジネス新書)作者: 池上彰出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2007/04/19メディア: 新書購入: 45人 クリック: 1,284回この商品を含むブログ (243件) を見る95パーセント仕事がらみで購入、読了。 著者の池上さんは、わたしの現在の仕事から…

高い買い物ふたつ

うちは同居人ともども、あまり物欲がない。 衣類や装飾品、家具などに凝らないため、万単位の「高い買い物」をすることはめったにない。 たま〜にあるとしたら、それは、電化製品などが「壊れた」ときだ。 今日はうちのビデオデッキが壊れたので、吉祥寺のヨ…

フィクションはたのしい

今週は30パーセント仕事がらみで江國香織・児童書三昧。がらくた作者: 江國香織出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/05メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (84件) を見る読了。江國さんの小説はいつもそうなのだけれど、気がつくと思い…

古典新訳文庫『武器よさらば』

武器よさらば(上) (光文社古典新訳文庫 Aヘ 1-1)作者: アーネストヘミングウェイ,Ernest Hemingway,金原瑞人出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/08/01メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (13件) を見る武器よさらば(下) (光文社古典新訳文…

ドリス・レッシングのことなど

ドリス・レッシングがノーベル文学賞を受賞した。 先週は日帰りの京都出張があったり重要な編集会議があったりして、週末にはかなり疲れがたまっており、 金曜日はニュースも見ずに出社。ノーベル賞の発表があるなんてことも忘れていた。 金曜日の午前中、同…

古典新訳文庫『ヴェニスの商人』

ヴェニスの商人 (光文社古典新訳文庫)作者: ウィリアムシェイクスピア,William Shakespeare,安西徹雄出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/06/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 30回この商品を含むブログ (32件) を見る読了。 古典新訳文庫、安西徹雄訳…

読書会のことなど

今週は、木曜日に予定されていた読書会の課題図書を読むのに必死で、ほかの本はほとんど開く余裕がなかった。 子どもの本といっても、本格的なYAの翻訳小説などもあり、読了するのにそれなりに時間がかかった。 先日のブログに書いたように、ここでは感想は…

古典新訳文庫『秘密の花園』

秘密の花園 (光文社古典新訳文庫)作者: バーネット,土屋京子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/05/10メディア: 文庫 クリック: 33回この商品を含むブログ (34件) を見る読了。 ずっと滞っていた「古典新訳文庫」にやっと戻ってきた。 うーん、やっぱりこ…

タランティーノを観る

昨日の鎌倉行きでも思うように読書が進まず。 英語力のせいなのか、作品との相性が悪いのか。(たぶん前者……)。 ヴォネガットの原書、挫折寸前、である。湘南・鎌倉ラインで鎌倉へ。鎌倉駅そのものに降りたのは、案外ひさしぶり。 あんまり暑いのでホテルま…

石岡祭りでカート・ヴォネガットを読む

……というタイトルで今日のブログを書こうと決めていたのだけれど、 やはり祭りの最中は、本を開くことはできず、往復の車中のみの読書となって、読了できず。 炎天下、祭りの只中の町を2時間以上歩き続けたため、帰りの車中はぐったり。2ページしか読めな…

梁山泊

『超人高山宏のつくりかた』読了。超人高山宏のつくりかた (NTT出版ライブラリーレゾナント)作者: 高山宏出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2007/08/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 55回この商品を含むブログ (52件) を見る先週の講演会は、この本の…

高山宏講演会

今日は、新宿・紀伊国屋ホールで開かれた高山宏さんの講演会へ。 「二時間で人文科学のエッセンスを伝える」という壮大な試み。 非常におもしろかった。 知的な探求というのは、大学や大学院、学会に属さなくても可能で、 要は個人が探求してみようという気…