講演会ウィーク

今日は出版湘友会。これは、高校の同窓生で出版業界にかかわりのある老若男女の集まり。
先日の設立総会に続いて、今日2回目の会合は、メンバーの一人で某大手書店の社長さんを講演者に迎えてのセミナー。
出版社の社長や専務といった役員クラスの大先輩から、わたしのようなぺーぺーまで、
ただ「同じ高校を卒業した」というだけのつながりで、同じ席について、おしゃべり感覚で話ができるというのは、
少なくとも「ぺーぺー」の側としてはものすごく貴重でありがたい機会。


明日18日は東大で行われる大江健三郎講演会へ。
大江健三郎の話ももちろん楽しみなのだけれど、おめあては実はその後の、
高橋和久先生のお話と、阿部先生や野崎先生が参加するシンポジウムだったりする。
19日は日文協のシンポジウム。池田晶子さんの「ことばの力」について。
20日は英文学会2日目。平田オリザ×河合祥一郎をはじめ、ききたいシンポジウムが目白押し。


読書はゆっくりゆっくり、トロツキーレーニン』を読書中。
結構ぶあついけれども、内容的には伝記なので、これは何とか読みきれるんじゃないだろうか。
若き日のトロツキーが、ロンドンでレーニンを訪ねる場面から書かれているので、
「歴史上の人物」としか思えなかったトロツキーレーニンが、
急に自分と同じ肉体をもったふつうの人に見えてきた。



森見の『新釈走れメロス』は、最初の「山月記」のみ読んだ。
とても達者。作者は若い人だけど、知識や語彙が豊富だし、頭がよさそう。
でも、うーん、なんていうか、それだけ、っていう感じ。
そもそもパロディ小説なのだから、「なるほど、うまいな」って、にやにやしながら読めればそれでいいのだろうけれど、
これだけ達者な書き手なのだから、別の作品を読んでみないとな、と思った。

新釈 走れメロス 他四篇

新釈 走れメロス 他四篇


仕事の関係で、ここのところ毎日、日中はものすごい量の児童書や絵本を読み続けている。
一昨日、銀座の教文館堀内誠一展をやっていたので行ってみた。
展覧会がすばらしかったのはもちろんだけれども、はじめて行った教文館という本屋さんに感激した。
建物も変わっていて素敵だし、児童書の選書も並べ方も、適度なこだわりと品があって、とても居心地がいい。
一昨日はあまり時間がなかったのでじっくりまわれなかったけれども、
日をあらためてまた行ってみようと思う。
週に一度くらい、定期的にのぞいておきたい本屋さんだ。