最初、ベスト3にしようと思ったけれど、
海外文学の傑作が4作もあって、どれを落とすこともできないと思ったので、
それに日本文学をひとつ加えて、2010年のベスト5、としよう。
いつものように、順不同。
- 作者: ヘンリー・ジェイムズ,行方昭夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1996/12/16
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百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)
- 作者: ガブリエルガルシア=マルケス,Gabriel Garc´ia M´arquez,鼓直
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 単行本
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- 作者: バージニアウルフ,Virginia Woolf,土屋政雄
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/05/11
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- 作者: ミシェル・ビュトール,清水徹
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/11/16
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- 作者: 大江健三郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/12/15
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そのわりに読んだ本がみんなおもしろくて、
迫力とか完成度とかの面で、やっぱり海外文学の名作を選んでしまったけれど、
桐野夏生、川上弘美、桜庭一樹、佐野洋子、糸山秋子など、女性作家たちの作品はどれも、
共感したり反発したりしながらかなりいれこんで読めた、幸福な読書体験だったことは間違いない。
花巻温泉からの帰りに、久我山のエキナカ書店に寄る。
ブログ仲間が噂している、「考える人」の最新号を買うためだ。
表紙にチャトウィンの写真。
そうだね、紀行文学といえばチャトウィン。
中をぱらぱらと読む。池澤夏樹さんと湯川豊さんが、チャトウィンの『どうして僕はこんなところに』のことを話している。嬉しい。
さらに、わたしがはじめて下訳をさせてもらった懐かしい作品、ランシング『エンデュアランス号漂流』も話題に。
共訳や下訳という形ではあっても、こういう優れた作品と出会えたことはほんとうに幸運だった。
しばし現在の仕事のことを忘れ、翻訳家時代に思いをはせる。
来年の年賀状には、次のように書きました。
「昨年からはじめたこと。
早朝テニススクール。文芸誌の定期購読。近くを見るための眼鏡。
今年やってみたいこと。
10キロ減量。久しぶりの海外旅行。」
早朝テニススクールはもちろん続けるし、文芸誌の定期購読は「すばる」も加えて4誌に。老眼鏡も健在。
10キロ減量と海外旅行は、ちょっと難しいかもしれないけど、
でもまあ、あんまり仕事一色にならないように、遊び心や色気も適当に保ちつつ、
読書もブログものんびり続けていくつもり。
それでは皆様、よいお年を。