2010-01-01から1年間の記事一覧

本の話でもりあがる

1日に十数人、ときには二十人を超える本の好きな人々と言葉をかわす毎日。 先日書いたように、無味乾燥な営業トークになってしまうこともあるが、 時には仕事であることを忘れ、本の話でもりあがってしまうこともある。 今日は珍しく、外国文学好きの国語の…

「花々と星々と」読了

明治生まれの祖母がなくなり、祖母が生きた時代のことをぼんやりと考えた。 それで、出張に持っていく文庫本として、犬養道子『花々と星々と」を選んだ。花々と星々と (中公文庫 い 34-18)作者: 犬養道子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2010/02/25メデ…

『ダロウェイ夫人』ほか

まとまった時間がとれたら……などと思っていたら、もう二度と書けなくなりそうなので、 早朝テニスと午後出社の合間の時間を使って、この10日ほどのことを大急ぎで書いておこう。九州出張の間に読了した本は3冊。 前回書いた『作家の値段』とあと2冊だけ…

長崎でこの1週間をふりかえる

前回書いたように、先週はイベントの多い1週間だった。 火曜日に池澤夏樹・池内紀対談@マーク紀伊國屋サザンシアター。 前半は池内訳『ブリキの太鼓』について、後半は河出の世界文学全集の第1集・第2集完結と第3集の刊行について。 どちらもとても興味…

イベントの多い春

昨日は早朝テニスのあと、午後から出社。 営業の説明会をこなし、花を買い(「お花はわたしが買ってきましょうね」とmari777は言った。)、 会社のエライ人といっしょに児童文学関係のパーティに出席。 ひさしぶりに大好きな児童文学作家の方(Aさん、とで…

気高い決意。

今日は金曜日。6時半に目覚ましをかける。 7時、健康診断があるといって同居人が出かける。 いつもならここでまたおふとんに戻ってうとうとしてしまうのだけれど、 なんといっても、今日は金曜日。 さくっと起き上がり、ジャージに着替える。 7時40分、…

読了本のない1週間

水曜日、クミアイ関連の学習会で、産婦人科の先生のお話をうかがう。 女性のライフサイクルと働き方についてのお話だったんだけど、 途中、不覚にも涙ぐんでしまった。 年を重ねて体力が落ちてきているのに、30代のころと同じようにできると思ってがんばっ…

仙川「書原」で本を買う

何も予定のない日曜日。 本屋とおいしい昼食がある町へ、自転車で出かけよう、という企画。 我が家お気に入りの(でもたまにしか行けない)南阿佐ヶ谷の書店「書原」の支店が、 つつじヶ丘にあったはず……と思い、ネットで検索。 そうしたらなんと、家から自…

書店での世界文学イベント

5月6日木曜日、青山ブックセンターで行われたイベント「われらの<世界文学>」に行ってきた。 フランス文学の野崎歓、ロシア文学の沼野充義、アメリカ文学の柴田元幸の三人がそろうという豪華キャストだったのだけれども、 連休の谷間のせいか、超満員と…

テニススクールに入会

会社の方針で集中的に代休取得する予定の5月、読書に励むのはもちろんなんだけど、 わたしにはやらねばならぬ喫緊の課題が……それは、減量!! 1月から自転車通勤をはじめた同居人は順調に痩せてきて、 日に3度くらい、わたしにベルトの穴を見せて自慢する…

本1冊とDVD3本

中島京子『イトウの恋』読了。イトウの恋作者: 中島京子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/03/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (25件) を見るものすごく好きそうな本なのに、わたしのツボとは微妙にずれていて、ちょっと…

ダメな句読点のことなど

昨日は上野で開かれた「新・世界文学入門 現代日本とドストエフスキー」というのに行ってきた。 定員380名の席が満席。若い人もいるし、年配の方もいる。 世界文学に興味のある人がこんなにいるのかあ、と思いながら開演を待つ。 最初の20分ほど、ホス…

メーデーからガッカイへ

初夏というより真夏のような日差しのもと、 大混雑のメーデー会場へ。 べつに熱心な組合員というわけでもないのだが、 気づけばあちこちにクミアイ関係の知り合いができたようで、 会釈をしたり、無沙汰を詫びたり。 行進がはじまって、宣伝カーに乗っている…

のだめカンタービレとエースをねらえ!ほか

わたしはほとんど漫画を読まない。 別に毛嫌いしているというわけではなく、 小さいころからなんとなく漫画を読む習慣がなかっただけだ。 だから、ティーンエイジャーの頃は、友達がこぞって読んでいるような漫画だけは、一応、読んでいる。 そして、若い頃…

健康ランドでヘンリー・ジェイムズを読む

久しぶりの休日。ここのところ連日連夜の午前さまで、背中と腰がばりばりになっていたので、 午前中から永山の健康ランドに出かける。 バッグの中には読みかけの『ある婦人の肖像』を入れて。ある婦人の肖像 (中) (岩波文庫)作者: ヘンリー・ジェイムズ,行方…

着物でうどん会席 報告編ほか

またしても更新が間遠になり、このままでは書けなくなってしまう、という危機感にかられたので、 とりあえずこの1週間のことを、メモ程度に。まず、先週の土曜日は、無事晴れ。 グレー格子の小紋にバラの柄の帯、渋いピンクの薄コート、といういでたちでう…

着物でうどん会席

今週末はあるおめでたい会合が神楽坂の老舗料理店であり、 天気がよければ着物で出席することにした。 こんなことはめったにないので、びしっと着こなしていきたいが、 忙しさにかまけてもうずいぶん長いこと着物を着ていない。 あわててしばらくぶりに着付…

結婚小説は愉しい

ヘンリー・ジェイムズ『ある婦人の肖像』上巻読了。ある婦人の肖像 (上) (岩波文庫)作者: ヘンリー・ジェイムズ,行方昭夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1996/12/16メディア: 文庫 クリック: 23回この商品を含むブログ (7件) を見るうーん。小説らしい小…

世界文学は愉しい

今日は横浜で行われた会合に出席。 久しぶりに横浜ルミネに入った。二十代の頃、妹と二人でさかんに買い物に出かけたことを思い出す。 身長も体重もあまり変わらなかったので、ジャケットやコート、小物類をはじめ、かなりの衣類を共用していた。 ほんとうに…

柴田元幸、おそるべしPART2

昨日の「文學界」に続き、今日は「新潮」を読む。 (わたしにとっての)目玉は何といっても、「特集 新世紀トマス・ピンチョン」。 ピンチョンといえば「競売ナンバー……」しか読んでいない私としては、 「七大長篇書き出し全集」という企画が何よりうれしい…

寺田博の語る「文芸編集者の社会的使命」

昨日、定期購読の文芸誌3誌が届いた。 3誌の目次をながめ、ぱらぱらとページを繰ったあと、 まず、「文學界」から読み始める。 毎号楽しみにしているのは、山田詠美の「タイニーストーリーズ」、阿部公彦「凝視の作法」。 今号は、「特別対談1968から…

吉祥寺の休日

ヘルプの仕事が終わったのもつかの間、土日は編集会議、月火は営業説明会と、気の抜けない日々が続いた。 年度末の最終日となる今日、やっと代休を取得。 まずは思う存分朝寝坊。自転車通勤の同居人を送り出すためいったんごそごそ起きたけれど、 そのまま布…

桐野夏生『ナニカアル』

昨夜9時ごろから読み始めた自宅本、桐野夏生『ナニカアル』は、 おもしろくてやめられず、もう少し、もう少し、と読み進めて、 結局、午前3時ごろに読了!ナニカアル作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/02/26メディア: 単行本購入: 1人 ク…

ヘルプ強制終了

予定どおり19日(金)でヘルプ業務は強制終了。 少し積み残しがあるし、納得できるレベルに達しているとはとても思えないけれど、 まあ、きりがないのでいったん区切りをつけて、引継ぎをした。 いやあ、大変だった。 結局、18日の夜も宿泊残業となり、…

ヘルプ期間延長

ほんとうは今日までの3週間のはずだった「ヘルプ」の仕事だが、 残念ながらというべきか、予想どおりというべきか、とても終わるはずもなく、 1週間のびて19日(金)までとなった。 先週も週半ばに宿泊残業をし、宿泊しない日は毎日午前さま。 あと1週…

温泉泊まり

昨夜はこの2週間で3回目の宿泊残業。 同居人から「そういう働き方をしてはいけない」と叱られた。 「だって終わらないんだもの」と言い張って、3時過ぎまでがんばり、 会社近くの温泉施設へ。 こうすれば4時間程度の睡眠時間が確保でき、 翌日にはすっき…

今年もやはり

今年こそはヘルプで身を粉にして働くことはすまい、と思っているのに、 今年もまた、担当外の仕事のヘルプで、連日連夜の残業の嵐にまきこまれてしまった。 昨年末くらいから、「今年はだいじょうぶなんですね」と念を押し続け、 「だいじょうぶ」というから…

最近あったこと

まずい。このままだとブログを書く習慣がなくなってしまう。 別に前みたいに死ぬほど忙しいというわけではないし、 書きたいことがないわけでもない。 むしろ、書きたいことや書くべきことがありすぎて、 「まとまった時間ができたら……」なんて思っているう…

サリンジャーのことなど

今日は終日、クミアイ活動で外出。帰宅してブログ散歩をしていて、 サリンジャーが亡くなったことを知った。91歳、とのこと。 これからいろいろな人が新聞などでコメントを出すのだろうが、 わたしはいつも見ているブログの記事に、いたく心を動かされた。…

勝間和代と香山リカ

今日はなんとなくぼんやりと、この二人のことを考えていた。 先日、ある研究会で、この二人の対立を導入に使った公開授業を見たせいかもしれない。 もし、勝間和代と香山リカ、どちらにより共感するか、と問われたら、 わたしは何と答えるのだろう。 このブ…