読了本のない1週間

水曜日、クミアイ関連の学習会で、産婦人科の先生のお話をうかがう。
女性のライフサイクルと働き方についてのお話だったんだけど、
途中、不覚にも涙ぐんでしまった。
年を重ねて体力が落ちてきているのに、30代のころと同じようにできると思ってがんばってしまう女性が多いということ、
そういう女性の多くは自分は体力があると信じていて、仕事の上で周囲のだれよりも自分はがんばらなくてはと思い込む傾向がある、という話だった。
体力が落ちてきていることを認めて、仕事の量を調節したり人に頼んだりしないとだめ、永遠にがんばり続けられるわけじゃないんだから、と。
わたしは30代の後半にいまの会社に入ったので、
とにかく給料泥棒と言われないように、いっぱい働かなくちゃと思っていた。
最初のころは連日の残業や休日出勤も、さほどつらいと思わずにがんばれた。
でも昨夏、入社当時担当していた仕事に3年ぶりに戻って気づいたのは、
体力や瞬発力がだいぶ落ちているってこと。
もちろん、知識や経験は増えているので、仕事ができなくなった、というわけじゃないんだけど、
なんていうか、体力にまかせてバリバリ、っていうのは、もう無理なんだなーと。
これからは少し自分の体をいたわりながら働かないと。


と神妙に思った翌日の木曜日、週末の会議に向けての打ち合わせで、著者の先生方と痛飲。
中間報告の資料がまとまったという嬉さもあり、ついつい飲みすぎた。
深夜、自宅近くまで帰ってきて、肝心の資料が入った紙袋を持っていないことに気づく。真っ青。
他人にとってはただの紙切れだろうが、今この瞬間のわたしにとっては、何よりも大切な資料。
幸い、お店に電話したら「あ、紙袋、ありますよ〜」という返事がかえってきて脱力。よかった。
それにしてもこの頃、こういう忘れ物やなくし物がやたらと多い。かなりマズイ感じだ。


金曜日、早朝テニスレッスン2回目。1回目は体験レッスンだから、この日が正式な入会日となる。
今日も生徒はわたしをいれて4人。初心者にはちょうどいい人数だ。
スクールの雰囲気には少しずつ慣れてきた。いっしょのクラスの方たちはみんな感じがいいし、コーチもかっこいい。
だけど、ストロークもボレーも、びっくりするほど下手で情けない。
やっぱり週1回のレッスンだけでうまくなれるはずもなく、マンションの向かいにあるオートテニスで特訓しようかな、と考えていたところへ、
「じゃあ、これからスマッシュをやります」というコーチのお話。
うへえ、ストロークも満足にできないのに、スマッシュなんて、と思ったのだけれど、
やってみたら、おお!! これだけは、コーチがびっくりするほどうまかった。
うふ、とちょっぴり得意。やっぱりテニスは愉しい。


土曜日、午前中から出かけて文楽鑑賞。
夕方から重要な会議があったので、最初ちょっと気が乗らなかったのだけれど、
観ているうちに世界に入り込んでしまい、息をつめて舞台を見守る。
ただ、1つ目の演目が終わり、休憩時間に会議のことを考えていたら、お腹が痛くなってきたので、
これはまずい、と思い、会社へ向かった。
わたしは子供の頃から、大きな試合の前とか大勢の人の前で司会をするときとか、緊張するとお腹が痛くなる。
度胸が据わっているように見えて、案外気が小さいのだ。
案の定、会議のスタート時はあがりまくってしどろもどろ。
ただ、議論がはじまったら話の内容がおもしろくなってしまい、うまく司会進行しようなんていう色気は消えうせる。
ハイテンションのまま、懇親会に突入。
懇親会を終えて、吉祥寺にたどりついたのが0時過ぎ。
「疲れたねー、ちょこっとだけお茶飲もうか」と、後輩と二人でガストへ。
会議のこと、懇親会のこと、今後の仕事の進め方など、熱く語り合っているうちに、気づくと3時。あわてて帰路につく。


今日、日曜日は休養日。
千歳烏山で広島風お好み焼きを食べて、DVDを借りてきて帰宅。
岩井俊二監督の映画を観る。悪くはないけれど、ふーん、という感じのラブストーリー。
素直に感動するには、ちょっと年をとりすぎたかな。


気づけば読了本のない1週間。(もちろん、文字を読んでないわけじゃなくて、たまたま「読了」した本がなかった、ってこと)
来週は本を読もうっと。あと減量ね。