シュペルヴィエル「動作」

昨日、ブログに書いたシュペルヴィエルの詩「動作」。
かつてこの詩を教科書に載せたという、目利き編集者のいる出版社はどこかしら、と思い、
会社で調査。
古典新訳文庫のシュペルヴィエルの訳者である永田さんがみた高校教科書はつきとめられなかったが、
最も最近、この詩を載せていたのは、三省堂「現代文2」という教科書だということがわかった。
この詩のほかにも、なかなか個性的なラインナップが並ぶ、迫力ある教科書だ。
この教科書に載っている堀口大學訳はもちろんいいけれど、個人的にはあとがきで読んだ永田さんの訳のほうが、
今の高校生には読みやすいかもしれない、と思った。
『海に住む少女』を読み終えた直後だったので、永田さんのやさしくて素直な感じの訳が耳になじんでいて、
「動き」という詩のもつ広がりが、自然に伝わってくる感じがした。