翻訳関係の忘年会第1弾

今日は出版クラブ会館にて、翻訳関係の忘年会があった。
数年前まで「翻訳者」として出席していたけれど、一昨年と今年は、「編集者」として参加。
(幹事さんの心遣いで、名札の色が違うのだ)
この忘年会には初めて参加するという、会社の辞書編集部の若手と連れ立って出かけた。


最初に渡された名簿に目を通すと、予想どおり、いまの私の最大の関心事、「古典新訳文庫」の編集長氏の名が!!
わあ、お話したい、古典新訳文庫への「あふれる愛」をお伝えしたい、と思ったのだけれど、
開会時の主催者挨拶で、業界内の「古典新訳文庫」への熱烈ラブコールぶりを聞き、
そうか、私のような者の出る幕じゃないな、と思い、あきらめた。
でも、業界全体が盛り上がるのはほんとうに素晴らしいことだ。
「古典新訳文庫の編集長が真っ青になるくらいすごい翻訳書の企画を、
他社の編集者の方は考えてください」という主催者の翻訳家の方の挨拶に、
おおっとやる気になった。(今いる部署は畑違いだけれど……)


テヘランでロリータを読む』の翻訳者、市川さんに数年ぶりに再会。
あんまり懐かしくて、思わず、涙が出そうになった。
彼女はこのブログ
http://d.hatena.ne.jp/mari777/20060915
http://d.hatena.ne.jp/mari777/20061104
を読んでいてくれたらしく、
「そうかあ、勝手にいろいろ書いたから、読んだら怒るかなあと思ってたんだよ」と言ったら、
彼女らしく「いや、怒ってなんかいないよ」とクールな返事が返ってきた。
この本の担当の編集の方もいらしていて、
思わず夢中になって、この本に対する「あふれる愛」を語ってしまった。
「そういえば、『ジェイン・オースティンの読書会』も御社ですよね、
この本もいいですよね、いい本ですよね」と、
自分が出版社の人間であることをすっかり忘れ、
気づけばよそさまの本を激賞していた。だって、仕方がない。いい本はいい本なんだから。