ひさびさのトークショー

仕事関係の方から葉書をいただき、急遽、表参道のブックカフェで行われたトークショーにいってきた。
これ。
http://www.switch-pub.co.jp/events/001121111.php

以前からこのブックカフェに興味はあったのだけれど、なかなか機会がなくて、今日はじめて行ってみた。表参道から歩いたんだけど、遠い! でも地図を頼りになんとかたどり着き、会場へ。狭い店内が本当に人がびっしりで、ああ、こういうテーマに関心がある人、しかも若い人がこんなにたくさんいるんだあ、と思ったら、なんだかにやにやしてしまった。

話題はブラジルのこと、詩のこと、その他もろもろ。個人的にはブラジルのことなど何も知らないので、何を聞いても新鮮で、とてもおもしろかった。ゲストの今福さんが持ってきたブラジルの神様がかわいかった。映画や音楽の話も、知ってる名前は皆無なんだけど、話してる人たちの思い入れが伝わってきて、退屈しなかった。

ほんとうはもっと詳しく内容についてかきたいのだけれど、あまりに混雑していて席が狭くて、手帳を広げるのも気がひけるような感じだった。仕事がらみの挨拶をするのも野暮な雰囲気だったので、そのまま帰ってきた。菅さん、今福さんがよくしゃべり、もちろんおもしろかったんだけど、個人的には港さんの話をもっと聞いてみたいような気がした。

そのブックカフェはいちばん目立つところに海外文学を並べている。友人や知人の訳書がずらりと並んだ本棚を眺めながら、少しだけ寂しかった。ずいぶん離れてしまったなあ。switchとは縁がなかったけれど、EsquireやGQ の日本版に翻訳を載せたことだってあったのだ。あのまま続けていれば、なんて、思ったりもするけど、でも、いまいる場所で、できることをやるしかないよね。とりあえず、英米以外の海外文学をもっと読まなくちゃ。光文社古典新訳文庫と河出の世界文学全集のおかげで、わたしの読書の幅もだいぶ広がったけど、まだまだおもしろそうな本はいくらでもある。英語だけじゃなくてあと二ヶ国語くらい読むことができたら、原書で読書も楽しいだろうなあ、と思う。

せっかく出版社にいるのだから、海外文学がらみのことを何かできないのかなあと思ったりもする。自分の興味と仕事は切り離して考えよう!と思うときと、逆に自分の興味をそのまま仕事にぶつけていいんじゃないか、と思うときとがあって、今日は後者の気分だ。トークショーの影響かな。


影響といえば、わたしは本当に影響を受けやすい性格で、昨日はクミアイの会合に出たのだけれど、そこの人たちと話をしていると、彼らの言ってることは全くもっともで、わたしのいまの働き方はおかしいから、すぐにでもあらためるべきだ、と思ってしまった。結局、働き方を変えるなんて、当分は無理なんだけど。


ipad遊びは相変わらず楽しい。先日はhuluで映画「エマ」を観た。画像はきれいだし、自分のペースで自由に止めたりしながらみられるし、いいことづくしだった。音楽を買ったり、アプリを入れたり、電子書籍を読んだり。青空文庫の翻訳小説は、時々おそろしい訳がある。登場人物が漫画か海外ドラマの吹き替えみたいな喋り方をするのだ。怖いもの見たさでいろいろな訳をみてみるのも結構楽しい。翻訳って訳者によってこんなに違うんだよーってことに、世の中の人が気づいてくれるといいけど。あと、まだちゃんと見てないんだけど、一月に発表されたばかりの、Appleの電子教科書 Life onEarth っていうの、ダウンロードしてみた。で、これはすごい、と思った。画像はきれいだし、DNAがうにょうにょ動いたりするのだ!すごすぎる。
ところどころ音声も入るし、退屈しないように工夫がこらされている。それでいて、うーん、うまく言えないけど、読者に媚びてないというか、教科書としてのプライドみたいなものが感じられて、まあ、いろいろ考え方や意見はあるんだろうけど、わたしは個人的にはとてもいい感じがした。

ipadの弱点は、やっぱり入力かな。スマホの入力よりはかなり楽だけど、このブログくらいの分量の文章を書こうとすると、やっぱりちょっとストレスがある。慣れの問題かもしれないけど。わたしは英文タイプ時代からのブラインドタッチなので、入力スピードにはそれなりに自信があるのだけれど、ipadだとやっぱりスピードは出ないしミスタッチも多い。キーボードを買うべきか否か、迷っているところ。

さて、明日は久しぶりに何の予定もない休日。都内のスーパー銭湯にでも行こうかな。文庫本を持っていくか、ipadをもっていくか。いずれにしても仕事のことはしばし忘れて、のんびり過ごすことにしよう。