あけましておめでとうございます

ついに昨年は、1回しかブログを書かなかった。
ほとんどクローズ同然なんだけど、なんとなく完全にやめてしまう気になれない。
なんだかんだ言いながら、2006年から10年も続けてきたのだし、ツイッターばかりだと長い文章を書くのが億劫になってしまう。まあ、そもそも自分だけのために始めたブログなのだから、たとえ結果的に年に1回になったとしても、余裕があったり、書いてみる気になったときに、ちょこちょこ書けばいいかな、というくらいの気持ちで、また書いてみることにしよう。


そういえば、ブログの書き方を忘れてしまった。一文ごとに改行するのだったかしら。あるいは、段落ごとにだらだらと続けて書いて、改段するときだけ2行あけるのだったかしら。そして、文体は敬体だったかな、常体だったかな。そんなことすら忘れてしまった。とりあえず、今日の気分は常体なので、常体で書いてみよう。


ブログを書かなくなったのとおそらく同じ理由で、ここのところ読書量が減っている。原因は、御多分にもれず、あれだ。ツイッター。なにしろ、会社のツイッターも担当しているので、個人・会社どちらのアカウントもそれほど頻繁に投稿しているわけではないのだけれど、ちょっとした空き時間や通勤時間、夜寝る前のひととき、などを、完全にツイッターに奪われてしまった。一人で読んで、一人で楽しむ読書を、40年以上続けてきて、そのことに何の不満もなかったのに、なんということだ。


というわけで、今年はあまり目標らしい目標をかかげることができないのだけれど、とりあえず、ブログを書いたり読書をしたりする時間を取り戻す努力はしてみようかと。あと、この1月からついに週一回の早朝テニスのレッスンを再開することに決めた。そのかわり、両親も通っているジムを去年いっぱいで退会。オープン当初から通っていたので、ちょっと残念な気もするけれど、ここのところあまり通えていなかったので、年明け心機一転、大好きなテニスを復活させることに。


昨年はベストを選ぶほど本を読んでいないので、今回もベスト本選びはお休み。近いところで、年末に読んだ『エンジェル』がものすごく面白かった。ちょっと日本の小説にはない感じ、オースティンとかウォーとかの面白さに似てるかな。映画にもなったらしいけど、本の帯に載っている映画の写真を見ると、ちょっとエンジェルが美人すぎる気がする。エリザベス・テイラーという作家は、以前翻訳学校の研究室の課題で読んだことがあり、そのときは「え、これ本名なの?」と思ったくらいしか印象に残っていないのだけれど、この『エンジェル』の面白さからすると、ほかの作品も読んでみたい。英語があまり難しくないようなら、原書に挑戦してみるという手もあるかな。

エンジェル

エンジェル

紅白を見終わってからなんとなく眠れなくて、パラパラ読んだのは、沼野充義『8歳から80歳までの世界文学入門』。「本を読むのに早すぎるも遅すぎるもない!」って帯にある。ほんとにそうだよね。5本入っている対談、どれも面白いのだけれど、自分がとくに面白く読んだのは、最後に入っているマイケル・エメリックの回。沼野さんが「『文学の進歩』を信じない男」という見出しで報じられた、という話が笑えた。そして、エメリックさんの「そもそも文学を進歩するものだと信じちゃっている人からは、すばやく逃げていくに越したことはないと思います」というコメントもいい。

8歳から80歳までの世界文学入門

8歳から80歳までの世界文学入門

明日から2泊3日で温泉。同居人が絶賛している『狂う人』をいよいよ読もうかと思っている。が、旅行にもっていくにはちと重いか。でも、『炸裂志』も「鬼殺し」も重いからね、『狂う人』と文庫の『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』という組み合わせにするかなー。