雑誌くらいしか読んでない

出張やクミアイ活動に加え、2度も藤沢・江ノ島方面に遊びに行ってしまったこともあり、
この2週間、仕事で必要な書籍以外は、雑誌くらいしか読んでいない。
定期購読の文芸誌3冊は、ひととおり目を通すだけでも大変なので、
通勤携帯本として、少しずつ読んでいる。
3冊全部読み終わったころに、「モンキー・ビジネス」の最新号が出たので購入。

モンキービジネス 2010 Summer vol.10 アメリカ号

モンキービジネス 2010 Summer vol.10 アメリカ号

特集は「アメリカ」。
さすがアメリカ文学者の柴田元幸編集だけあって、(好き嫌いは別として)なかなか充実の構成・ラインナップ。
冒頭に内田樹との対談を持ってきたり、さりげなく村上春樹を散りばめたり、
翻訳はだれもが知っているトウェインから入ったり、と、
この雑誌がはじまったころにくらべてだいぶ「一般受け」するつくりになっている。
と同時に、この雑誌独特のテイストというか、「やりたいことをやってるだけだからね−」という基本姿勢は変わらない。
さらに横光利一の短編と、その短編についての円城塔の評論を並べるという、ニクイ演出もある。
構成やページレイアウト、デザインなどを見ても、定期購読している文芸誌3冊とは明らかに違っていて、斬新。
けれども、書き手や掲載されている文章の質は、まったく負けていない。
(好き嫌いもあるし、文章の質にばらつきがある、という点では、どちらも同じだ。)
いい雑誌だなあ、と思う。どれくらい売れているのか知らないけれど、この出版不況下、がんばって生き残ってほしい。


仕事のことはあまり詳しく書けないが、
最近、営業部門との連携業務や出張など、外向きの仕事が増えている。
あまり得意な分野ではないのだけれど、でも、がんばってこなしていくうちに、
新しい人たちとの出会いや、営業の人たちとの連携が、
今の自分にはもっとも必要なものなんだな、ということを、じわじわと感じている。
本作りは「読者」の顔を思い浮かべて作らないといけない、という当たり前のことを、
あらためて実感する夏となった。


それにしても、わたしに上記のようなことを考えさせてくれる、素敵な「営業マン」たちは、
驚くべきことにほとんどが、わたしより年下なのだよね−。
先日、クミアイ活動の2次会で40人くらいの大人数で居酒屋に行き、
けらけらと笑いっぱなしの楽しい時間を過ごした。
店を出たところで締めのひとことを指名され、「えー、なんでわたし?」と思ったのだけれど、
後で考えたら、なんとその場の最年長だった……
まあ、クミアイ活動だから管理職がいないからね、まあ、当たり前といえば当たり前、なんだろうけど、うーん。


今日はこれから古典の会議。
古典を担当している同僚だって、ものすごく頼りになるけれど、実はわたしより15歳も年下なのだ。