この一ヶ月。

ものすごく密度の濃い一ヶ月だった。
同居人からは、「片付けられない女になってるね」と言われた。
たしかに、北側の自分の部屋は、足の踏み場もないような状態になっている。
週に1回注文している「大地の会」の食材は、手をつけられないままにゴミ箱行きになり、
「消費できないなら止めなさい!」と同居人から叱られた。
5冊セットの単行本の校了を前に、
予想もしなかったような事件やトラブルが次々に発生し、
ただでさえ「ぎりぎり」で進行していたせいもあって、
がたがたのぐちゃぐちゃになってしまった。


そうはいっても単行本の仕事に専念できるような状況でもなく、
この夏から始まった新プロジェクトはもちろん、ばりばり動いている。
加えて、クミアイの仕事で神戸へ2泊3日ででかけたり、社員旅行があったり、人間ドックに入ったり。
というわけで、旅先や病院でもずっと、大量のゲラや、短編小説・評論のコピーを持ち歩き、読み続けた。
「ああ、こんなふうに仕事をしてると、ぜったいミスするな……」という予感は的中し、
大小さまざまな失敗を重ね、少し落ち込み、いやいや落ち込んでる暇はないと立ち直り……。


そんな中で失ったものは、レインコート1着。
どうやら神戸のどこかに置き忘れてきたらしいのだけれど、
そのことに気づいたときには既に1週間以上が経過しており、
ホテルや立ち寄ったレストランなど、心当たりに電話をしたけど見つからなかった。
ああ、今年買ったばかりのレインコートで、結構気に入ってたんだけどな。
来月あたり、レインコートをさがしに、神戸まで行ってみようか。
ゴーゴリか、後藤明生か……)


16日にすべて校了し、しばし茫然。
著者に電話したら、著者も同じような状態に陥っているらしく、
「なんだかね〜ぼおーっとしちゃってるの」と言っていた。
こちらはいつまでもぼおーっとしているわけにもいかず、
17日は夕方から会議。(午前中に念願の美容院へ……すごいボサボサだったからね。)
18日は法事。上野駅で「ちょっとだけ」本屋に寄る。
わずか15分ほどの間に、雑誌3冊、単行本1冊、文庫本1冊を買ってしまった。
昔、よく母に言われたのだが、わたしのそのときの精神状態がよくあらわれている選択だ。

考える人 2009年 11月号 [雑誌]

考える人 2009年 11月号 [雑誌]

文藝 2009年 11月号 [雑誌]

文藝 2009年 11月号 [雑誌]

CREA (クレア) 2009年 11月号 [雑誌]

CREA (クレア) 2009年 11月号 [雑誌]

無理

無理

異形にされた人たち (河出文庫)

異形にされた人たち (河出文庫)


今週末も夕方から会議があるのだけれど、
その前にちょっと変わったところで柴田元幸さんの講演があるので、行ってみることにした。

http://www.tokyo-gengo.gr.jp/2009_10.pdf

それから、10月29日の野崎歓さんのイベントももちろん行きたい。

http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200910/vol320091029.html

それから、部屋をかたづけて、ダイエットを再開して、お料理もしなくちゃ……と考えているうちに、眠くなってきた。