2009年読了本ベスト3

今年の年末年始はめずらしくカレンダーどおり休める、ということで、
年内に温泉旅行、年明けは里帰り、と予定をいれて、
晦日から元旦は、自宅でのんびり過ごすことにした。
不調だった炊飯器を買い換え、実家に持って帰る用のおせちを少しだけ作って、
ぼんやりテレビを観ている。


さて、今年は前半、仕事で地獄の日々だったこともあり、
あまり読書がはかどったとはいえない。
後半は結構、時間があったはずだし、まあまあ本も読んでいるのだけれど、
個人的にヒット!という作品が少なかった。
でも、あらためて振り返ってみると、今年のベスト1かな、と思う本は、
あの地獄の日々のさなかに読んだ本だったりするので、
忙しいってのは、決して貧弱な読書の言い訳にはならないんだな〜と実感。


いつものように、順不同。

アーサー・ウェイリー?『源氏物語』の翻訳者

アーサー・ウェイリー?『源氏物語』の翻訳者

罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)

罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)

このほか今年はディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド』やオーウェル『一九八四年』なども読んだのだけれど、
期待したほどではなかった。ので、今年はベスト5にしないで、ベスト3、ということで。
あと、日本の作家の作品では、山田詠美『学問』がよかったかな。


『精霊たちの家』は、読了した日のブログに、
「いやもう、わたしの毎日の残業やら仕事やら職場の人間関係なんて、小さい、小さい。
 こういう物語を読めるってだけで、生きてる価値があるね、ほんとに。」
と書いていて、そんな本に出会えたというだけで、2009年の読書は幸福だった、ということで。
来年は、なぜか衝動的に「文學界」「新潮」「群像」の3誌の定期購読を一気に申し込んでしまった!ので、
海外文学ももちろんだけれど、今まであまり読んでこなかった日本の作家のものも、
いろいろ読んでみようかな、と思っている。


あ、もうじき12時。除夜の鐘が鳴り出します。
このきわめて個人的なブログを読んでくださっている皆様、今年1年お世話になりました。
こんな調子で代わり映えがしませんが、来年もどうぞよろしくお願いします。