2011年読了本ベスト9

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願い致します


今年は年末に実家に帰り、お正月2日〜4日は、福島の温泉で過ごした。
東山温泉に1泊、高湯温泉に1泊。とりわけ2日目の高湯温泉のにごり湯がすばらしく、
風情ある露天風呂にゆったりとつかって極楽気分を味わった。
旅行中の読書はりつこさんおすすめの奥泉光
その感想を書く前に、昨年末に書きそびれた「2011年読了本ベスト」を簡単に記しておこう。


ところが、昨年の読了本リストを眺めるに、
ベスト5を選ぶのはなかなか難しそう、ということが発覚。
なぜならイギリス文学とロシア文学の古典的名作を4つも読んでしまったために、
残りが1席しかなくなってしまい、どれもそれぞれに魅力があって1冊だけなんて選べない〜。
かといって古典4作はどれもはずせない、ということで、今年はなんだかちょっと中途半端だけど、
読了本ベスト9。


まずはイギリス文学の古典2本。

マンスフィールド・パーク (ちくま文庫)

マンスフィールド・パーク (ちくま文庫)

ロビンソン・クルーソー (河出文庫)

ロビンソン・クルーソー (河出文庫)

オースティンは2011年にノーサンガー・アビーも読んだけれど、私はこちらのほうが好みだった。
少女の頃からの永遠の愛読書『ロビンソン・クルーソー』は新訳での再読。やっぱり面白い、っていうのと、
新訳が思っていた以上によかったので、再読だけどベスト9入り。


続いてロシア文学の古典を2本。
これはどちらも、文学好きの人からは「まだ読んでなかったのお?」と言われそうなくらいの名作中の名作。
書影が出ないけど、
トルストイ『復活』原卓也訳(中公文庫)

悪霊〈1〉 (光文社古典新訳文庫)

悪霊〈1〉 (光文社古典新訳文庫)

古典新訳文庫のおかげで、なんとなく敬して遠ざけていたロシア文学を読むようになった。
同居人の本棚を探索すれば、海外文学の古典的作品ならたいていのものはある(ものによっては訳者違いで何種類もある!)ので、
この中公文庫の『復活』も、どうやら絶版らしいが旅行用携帯本として同居人の本棚から持ち出し、
大洗のビーチで読んだのだった。
カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』『悪霊』と、亀山ドストは着実にベスト入り。
うーん、やっぱりドストエフスキーは偉大だ。


さらに今年は紀行文や短歌エッセイ、SFですぐれた作品にめぐりあえた。

イングランド紀行〈上〉 (岩波文庫)

イングランド紀行〈上〉 (岩波文庫)

たとへば君―四十年の恋歌

たとへば君―四十年の恋歌

渚にて【新版】 人類最後の日 (創元SF文庫)

渚にて【新版】 人類最後の日 (創元SF文庫)


イギリスと日本の現代小説を2本。

遠い山なみの光 (ハヤカワepi文庫)

遠い山なみの光 (ハヤカワepi文庫)

決壊〈上〉 (新潮文庫)

決壊〈上〉 (新潮文庫)


こうしてみると、ベスト本のほとんどが文庫。
昨年は仕事がとても忙しく、旅行や出張のときが一番の読書チャンスだったためだろう。
今年も春先までは猛烈な忙しさが続くだろうし、
初夏の営業出張は例年以上に出ずっぱりになって、地方まわりも多くなりそうな気がするので、
文庫中心の読書になるかな。
バルガス=リョサ、早く読みはじめないと。


早いもので、文芸誌4冊も、「定期購読期間終了のお知らせ」が続々と届く時期となった。
毎回全部をしっかり読めるわけじゃないのだけれど、
文芸誌が順に届くというのは、なんとなしに嬉しいものなので、今年も更新するつもり。
がんばれよ〜休刊になるなよ〜という念を送りつつ、更新の申し込みをすることにしよう。


高湯温泉でげたげた笑いながら読んだ奥泉光桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』。
感想を書きたいんだけど、眠くなってきたので、後日〜。

桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活

桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活