読書+芝居+映画

担当している単行本がついに発売になるとあって、
画家さんや協力していただいた出版社さんなど、あちこちに挨拶に出かけ、あわただしい毎日。
そんな中、相変わらず咳が止まらず、ついに昨日、近所の病院に行ってみた。
「肺炎の疑いあり、休養するように」とのこと。えー、熱はないし、食欲はあるし、咳だけなのにぃ。


それで、どうしようかと思ったのだけれど、
「インフルエンザではないから、人にうつる心配はしなくていい」と言われたので、
当初の予定どおり、午後から映画「イングロリアス・バスターズ」を観にいく。
タランティーノ大ファンの同居人の影響で、わたしもタランティーノ作品はほとんど観ている。
パルプ・フィクション」の衝撃、「キル・ビル」のぶっとび度にくらべると、
うーん、ちょっとこじんまりしてるかな、という印象だけれど、
でも、やっぱり、かっこいい〜! 思想とか道徳とか、もう、どうでもいい!!って感じが最高。
ブラピも(もともと結構好きなんだけど)なかなか良かった。


今月はお芝居を2本(「バンデラスと憂鬱な珈琲」「ハシムラ東郷」)、観た。
どちらも人の紹介で行ったのだけれど、うーん、どちらももうひとつ、ぴんとこなかった。
笑うべきところで笑えない、というか、なんとなく、「いっぱいいっぱい」の感じ。
脚本が盛り込みすぎなのかなあ、と思った。
部分、部分では、面白いなあ、とか、工夫されてるなあ、とか、思うところはたくさんあったんだけど。
とくに、「ハシムラ東郷」のほうは、自分の体調がいまいち(咳がひどくて、他のお客さんに迷惑だと思い、必死にこらえて辛かった……)だったこともあり、あちこちに仕掛けられている「笑いのツボ」に反応できなかった自分が悪いのかも、とも思う。
この芝居は「燐光群」という劇団が上演していて、以前、この劇団の「白鯨」を観たんだけど、そのときも、
観た直後は、「うーん……」と思ったんだけど、それから何年も経った今でも、妙に印象に残っているので、
このお芝居も、案外そうかもしれない、と思ったりもする。


いずれにしてもお芝居がいいのは、たとえ感想が「いまいち」でも、「しまった〜!」「損した〜!」という感じが、あまりしないことだ。
コンサートもそうなのだけれど、チケット代は高くても、「生」の魅力には抗えないんだよね。
その点、映画は、たとえレンタルDVDでも、退屈で寝てしまったり、耐えられなくなって最後まで観なかったりすると、
「しまった〜!」「損した〜!」って思っちゃう。


今日は大きなマスクをして会議に出席。
単行本が、明日いよいよ発売なので、今週は販売促進活動に励まなければ。
読書は「デイヴィッド・コパフィールド」3巻に入ったところ。
ふだんにくらべるとものすごいスローペースだけど、これは、本のせいじゃない。
公私ともにイベントが多かったのと(そうだ、おととい誕生日だったのだ)、咳のせいで、
じっくり読書する時間がとれなかったのだ。
今日始まったNHKの「坂の上の雲」を観ながら、「日本版デイヴィッド・コパフィールドみたい……」なんて思った。
さて、だいぶ大人になったデイヴィーくんは、これからどうなるのでしょうか。