雑誌ひろいよみ

土曜日、久我山駅ナカの書店にて、雑誌2冊と新書1冊、ソフトカバー本1冊を衝動買い。
雑誌は「論座3月号」と「本の雑誌3月号」。

論座 2007年 03月号 [雑誌]

論座 2007年 03月号 [雑誌]

論座は特集「人文書の復興を!」にひかれて購入。
巻頭の柄谷行人は、「入門書や要約は読むな」と言っていて、そうかよしがんばるぞと思ったりするのだけれど、
結局、「人文学を志す人が必ず出てくるはずだ」という期待で終わってしまうので、少し肩すかしを食らった気分。
えーっ、それで結局、わたしはどうすればいいのー、だれか教えてーという、
甘ったれた気持ちでそのままページを繰っていくと、その次の論者も、そのまた次の対談でも、
だれも、「どうしたら人文書が売れるようになるか」という答えは教えてくれない。
そもそもこの、だれか教えてーという態度そのものをあらためなければ、人文書のよき読者・作り手になど、
なれるはずもないのだった。


でも、この対談はなかなかおもしろかった。
昔ながらの編集者ふたりという感じで、「うーん、おっさんだなあ」と思うところも、正直あったけれども、
全体としてはやはり、さすがだなあと思う。
昔の編集者というのはこういう風だったのだろうし、
今どきの編集者だって、こういう風な人たちは、あまりいい目をみていないかもしれないけれども、
いないわけではないだろう。



本の雑誌 285号

本の雑誌 285号

本の雑誌」は買おうかな、どうしようかな、と思ったのだけれど、
笹塚日記」が最終回、と書いてあったので、思わず買ってしまった。
最近はあまり目黒考二さんにこだわらなくなってきたけれども、
一時は目黒さんがほめている本を片端から読んでいた頃があった。
文章から想像する目黒さんが好きで好きで、
「喫茶店で隣に座った人が、たまたま同じ本を読んでいて、
 実はそれが目黒さんで……」などというシチュエーションをかってに想像して
むふふ……などと思っていたものだ。
うーん、もう10年以上も前のことか。


この日は午後から「古典の愉しみ、新訳の目論み」の講義、今回は安西徹雄さん。
これがまたすごくよくて、いろいろ書きたいのだけれど、今日はもう眠くてがんばれない……
ので、後日(たぶん明日)書きます。