古典新訳文庫を買わなくては

大変だ。気づいたらもう11月で、古典新訳文庫の11月分が刊行されたようだ。
とくに、池先生訳のディケンズは、すぐにでも読まなくてはいけない。
それなのに、ああ、まだ10月刊行分が手つかず。
あわてて、トルストイイワン・イリイチの死/クロイツゥル・ソナタ』を通勤バッグにいれる。


小野寺健『イギリス的人生』読了。

イギリス的人生 (ちくま文庫)

イギリス的人生 (ちくま文庫)


とりあげられている作品を自分が既読か未読かで、だいぶ理解度が違うような気はするものの、
全体としては十分に「イギリス的気分」を堪能した。
小野寺さんは今の私くらいの年で、こんなに密度の濃い文章を書いていたんだと思うと、
やっぱり学者さんてすごいんだなあとあらためて感心。
ここにでてくるイギリス小説を、片端から読んでみたいという気持ちにかられる。
「古典新訳文庫」熱にしても、
どうやら最近、すぐに「片端から読む」とか、「全冊読破」のような、
無謀な試みをしてみたくなる傾向にある。
これはもしかしたら、人生の残り時間が少し見えてきたせいなのかな。


じつはこの本と同時進行で読んでいた、
出口保夫『英国流シンプル生活術』も読了。


「じつは」と書いたのは、なんとなくタイトルが安っぽいことなどもあり、
「若い頃、小野寺さんの『イギリス的人生』を繰り返し読んだ」という同居人が聞いたら、
馬鹿にされるかなあと思って、こちらはこっそり読んでいたという事情があったから。
でも、こちらもやはり英文学の先生が書かれているだけあって、
巷にあふれている「外国紹介本」とは全然違っていて、
でも一般読者に向けて書かれているので気軽に読めて、
この2冊の読書のおかげで、気分はすっかり「イギリス!」なのでした。


で、明日からは、ロシアだ。