雑誌3冊

最近買った雑誌3冊。
いずれもすみからすみまで読んだわけではないので、読了!とは書けないのだけれど、
雑誌の場合はちょっとおまけして、まとめて感想を。
まずはユリイカ吉田健一特集。

ユリイカ2006年10月号 特集=吉田健一 「常識」のダンディズム

ユリイカ2006年10月号 特集=吉田健一 「常識」のダンディズム


表紙の写真にひかれて買ってしまったのだけれど、
内容的にはちょっと中途半端な印象。
マニアックすぎる部分があったり、そんなことはいまさら言われなくても、という部分があったり。
ただ、それは私自身が吉田健一のよき読者ではないから、なのかもしれなくて、
この特集じたいは、いい企画だと思う。


今日買った2冊。
1冊は本の雑誌最新号。
冒頭に若島正さんが書いているのを見ていそぎ購入。
この雑誌は毎号読むたびに、もっともっと本を読みたくなる、
本が読めるなら会社なんて休んだっていい、というような気持ちになる。危険だ。


最後の1冊が今日のメイン。
毎日チェックしているブログで紹介されていた、
荒川洋治さんの小林秀雄賞受賞作、「文芸時評という感想」の抄録にふるえた。

考える人 2006年 11月号 [雑誌]

考える人 2006年 11月号 [雑誌]


とくに、「文学は実学である」という文章。
ブログで紹介していた方が、「引用はしない」と書かれていたので、
私も引用はしません。
教科書における文学の扱いや、大学での文学の授業の話など、
いちいち納得できることばかり。
相田みつをファンへの嫌味がさりげなく挿入されていて笑えた。)


本のほうを入手したいのだが、久我山の小さな本屋ではまったくみかけない。
3360円の本を、中を確かめずにアマゾンで注文するのはちょっと勇気がいる。
明日、吉祥寺か渋谷の大きな書店にでも行ってみようかな。


「考える人」という雑誌、自分で購入したのは2回目くらいだと思う。
写真やイラストがとてもきれいで、特集テーマの選び方などもよくて、
いつも「いい雑誌だなあ」と思いつつ手にはとっていた。
今回、買ってみて、荒川さんの記事以外もぱらぱらと見てみて、
かなり、いい。さすが新潮社。と思いつつ、編集人の名前を見たら、
新潮のクレストブックスをはじめ、すばらしい翻訳書を次々に世に出してきた編集者の方のお名前が。
「考える人」って、この方が編集長さんだったのですね。
定期購読しようかな。