ブログが書けない…
年度末、いろいろなことがあって、思うことは山ほどあるのだけれど、うまく言葉にできない。自分のストレス発散のためにはじめたブログなのだけれど、だんだん読んでくれている人を意識するようになってしまい、そうするとだんだん、自分が思ったことをぱぱっと書いたり、会社内のあれやこれやを書くことは(たとえ曖昧にぼかして書いたとしても)、はばかられるようになってきた。読了本の感想も、著者の方が読んでるかも、と思うと、すごく面白かったにもかかわらず、「すごく面白かった!」ではありきたりだなあ、とか、誤読してるかなあ、とか余計なことを考えてしまうようになった。そろそろ匿名ブログとして続けるのは無理がある時期がきているのかもしれない。
だからといってこのサイトを閉じてしまうにはまだちょっと未練があるので、ツイッターに毛が生えた程度の文章になってしまうかもしれないけれど、自分のための覚え書きのつもりで、日々の生活をだらだら綴ることくらいは続けていくことにしよう。
というわけで、この間の読了本は1冊のみ。
- 作者: 阿部公彦
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 2014/02/24
- メディア: 単行本
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先週は、生涯忘れられないだろうな、と思うような、感動的な飲み会があった。昨年からずっとやっていた長く苦しい仕事の打ち上げと、上司の復職祝いを兼ねた会だったのだけれど、涙もろいわたしは、全体の半分くらい泣いてたんじゃないかってくらい、感激のしっぱなしだった。若い人たちが生意気な口をききながらも、上司が帰ってきたことがほんとうに嬉しそうで、上司も彼らと時間を過ごすのがめちゃくちゃ楽しそうで、あー、こういう中で過ごすことができて、こういう仲間といっしょに仕事をすることができて、わたしは幸せ者だ、と思った。
土曜日、年度末なので机のまわりを片付ける。昨年、一昨年につくった本のゲラがだいぶ残っていたので、バサバサと処分する。著者の元原稿や著者校正、校了紙など、重要なものだけを残して大量の紙を処分したら、だいぶ机まわりがすっきりした。人によって違うのかもしれないが、わたしはわりと、どんなに情熱を傾けた本でも、いったん校了になって手元を旅だっていくと、あとは「がんばれよー」ってなもんで、きわめて子離れのいい親みたいな感じだ。考えてみると翻訳をやっているときもそうだった。いつでも、いま自分が訳している本こそが最高傑作、と思って訳していたような気がする。それは、別に無理に思い込もうとしてたわけじゃなく、自然にそう思ってしまうのだ。ああ、もしかしたらこれは、仕事だけじゃないかもしれないな、と思い当たったが、これ以上は書かないことにしよう。