吉祥寺ジュンクで本を買う

今日は夕方から人に会う約束があり、その前に吉祥寺で二時間ほど時間ができたので、久しぶりにコピスの中のジュンク堂に行った。三冊購入。

建築と言葉 ---日常を設計するまなざし (河出ブックス)

建築と言葉 ---日常を設計するまなざし (河出ブックス)

文学賞の光と影

文学賞の光と影

どうして僕はこんなところに (角川文庫)

どうして僕はこんなところに (角川文庫)


一冊目、著者の塚本由晴氏は、高校の同級生である。高校時代からいろんな点で目だつ存在ではあったし、建築家として有名になったことは知っていたけれど、わたしの仕事とずいぶん近いところにいるようなので、驚いてこの本を買ってみた。同級生というのは不思議なもので、とてもまともなこと、賢いことを語っているのに、どうしても素直に感心できない。おーおー、立派に語ってるじゃないですかあ、みたいな感じで、思わず茶々を入れたくなる。ごめんね、つか。これから気合を入れて読んで、まじめに感想書くからねー。って、もちろん彼はこのブログの存在を知らないのだが。


二冊目は、小谷野先生の新刊。帯の言葉、「なんであいつが貰ってこの俺が」というのに惹かれて購入。吉祥寺のジュンク堂では、阿部先生の「小説的思考のススメ」と並べて面ざしにしていた。「はじめに」と「あとがき」を読んで、即購入。小谷野先生にはぜひ、「母子寮前」を越える大傑作を書いて、芥川賞をとってほしい。受賞記者会見が楽しみだ。


最後は、嬉し恥ずかし、翻訳学校時代に共訳した本の文庫本、である。共訳とはいえ、ちゃんと版元から見本が二部、送られてきたのだが、書店で平積みになっているのをみたら、ついふらふらーっと買ってしまったのだ。いまは翻訳の仕事からはずいぶん遠ざかってしまったし、ずっと努力や勉強を続けてきたわけじゃないので、我ながらあつかましいと思うのだが、時々ふと、あのまま続けていたらどうなっていたかな、と思ったりする。いまの会社に入っていまの仕事をしているからこそ出会えた人もたくさんいるし、楽しいこともいっぱいあったのだから、悔いはない、それはまちがいないんだけどねー。でも一方で、フリー編集者の友人が「どんなに貧乏でもいいから自分の納得できる仕事をしたい」なんて語るのを聞いちゃうと、どこか寂しいような気持ちにもなる。


夕方からは仕事の打ち合わせで、初対面の方を含む四人で会ったのだが、これが私以外の三人が揃いも揃ってイケメンで。話をしている途中でそのことに不意に気づいて、ひゃあ、もしかしてわたしいま、すごくラッキーな状態?と思ったんだけど、その直後に自分が最年長ということに気づいて愕然とした。やれやれ、だ。(でも、三人ともとても賢くて知識もあるので、実年齢はあんまり関係ないかも〜と思い直したりもして。)