ジュンク堂吉祥寺店に行ってきた

今日は午前中に美容院に行き、午後、明日の法事の手土産を買いに吉祥寺へ。
昨日オープンの吉祥寺コピス内ジュンク堂吉祥寺店に行ってきた。

今日の吉祥寺はものすごい人出。
コピスも大混雑で、とくにジュンク堂と同じ階にあるキャラパークとやらは、
入場制限をしなくてはいけないくらいの混雑ぶりで、
1Fのエスカレーター前では
「現在キャラパークは非常に混雑していますので、時間をあらためて再度おいでください」
と放送しているほど。
でもありがたいことに、ジュンク堂方面とキャラパーク方面は別のエスカレーターを利用するようになっており、
無事、6Fのジュンク堂文芸書売り場へたどりついた。

エスカレーターを降りると、すぐ目の前に書棚の列、列、列。
池袋や新宿のジュンクと同様、書店というより図書館のようなつくりで、
上の方までびっしり本が並んでいる。
ふと見るとレジが大行列。ああ、世の中にはこんなにたくさん本を買ってくれる人がいるのね!と思いつつ、
レジの列の人たちの手に持っている本をちらりと見る。
雑誌、実用書、ビジネス啓発書ふうの本などが大多数だけれど、文庫や新書を買っている人も、ちらほら。
まずは文芸書の棚を見てみましょう、と案内を見ながら進んでいって、
ガラガラのコーナーにたどりついた。海外文芸。人はほとんどいない。
時折にぎやかな親子連れが飛び込んでくるのは、すぐとなりに問題の「キャラパーク」への連絡通路があるからだ。
のんびりと棚を観察する。
さすがジュンク堂、海外文芸が充実している。
新潮クレストや河出の池澤世界文学全集が揃っているのは当然ながら、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、などの国別の棚もずらり、ずらり。
翻訳小説だけでなく文芸評論などの専門書の品揃えもなかなか。
アメリカとイギリスのあいだに、英米オセアニアなんて棚があったり、「アイルランド」なんてくくりがあったり。
アメリカ」の棚だけで4つもあって、学会誌みたいなののバックナンバーまで置いていた。
海外の詩と詩評論だけで棚がひとつ、っていうのもすごい。
当然ながら、翻訳ミステリやSF、ファンタジー、海外幻想文学は、別扱いである。


ひととおり眺めようと日本現代文学の棚へ。
作家のあいうえお順にすっきりと並んでいる。男女別でないところが好ましい。
今朝、王様のブランチでやってた浅井リョウの新刊なんかも、ここに置いてあって、
一応、面差しになっているんだけど、大変控えめ。
話題の本をぶわーっと十冊くらい面差しにする書店が増えている昨今、
これもまた、好ましい方針だ。
本屋さんの個性的なポップなどは、参考にすることもあるし、読むだけで結構楽しい。
でも、複数冊の面差しを見るといつも、「ああ、このスペースがあればあと○冊くらい本が並べられるだろうに」
と思ってしまうのだ。
面差しはごくたまにあればいい。
あとは棚の下に平積みコーナーがあって、時折個性的なポップをついていれば十分、というのがわたしの感覚で、
ジュンク堂吉祥寺店は、その按配がわたしにはちょうどよかった。

文庫・新書も充実していて、本好きにはたまらない空間。
そうだ、「ラテン・アメリカの本」という特設コーナーもあって、
ラテンアメリカの小説からガイドブック、専門書やミニコミ風の雑誌まで、
ずらりと並べていて圧巻。見たこともないような本がたくさんあった。
結局、レジの行列に圧倒されて、一冊も買わずに店を出てしまったのだけれど、
もう少し時間があるときに、今度はゆっくりと書棚をまわりたい。
いい本屋が吉祥寺にできて、嬉しい。


吉祥寺からの帰りのバスの中で読了。

ロンドンはやめられない (新潮文庫)

ロンドンはやめられない (新潮文庫)

いろいろな意味で「懐かしい」感じのする本だった。
著者はわたしより少し年上だけれど、
20年前に吸っていた時代の空気はとても似ていて、
あー、それなのに、気づけばずいぶん遠いところに来たのだなあ、と。
もう少し詳しい感想を書きたいのだけれど、
いまからマンションのバザーのお手伝い(とほほ…)に行かなくちゃいけないので、
とりあえず、ここまで。