アランセーターのことなど

九州からの帰路に読んだ機内誌で、アイルランドのアランセーターの特集を組んでいた。
現地取材して写真満載、いわゆる観光ガイド的なものとは違ってじっくり読ませる内容になっており、
機内誌といってもあなどれないなあ、と感心しながら読んだ。
で、読みながら、この内容はわたしの高校のテニス部の先輩の著書に似ているなあ、と思った。
この本。↓

アイルランド/アランセーターの伝説

アイルランド/アランセーターの伝説

静岡で洋品店を経営する先輩は、アラン島に何度も取材で足を運び、大量の洋書資料にあたってこの本を書き上げたそうで、
アランセーターへの愛情にあふれた、とても充実した内容になっている。
残念ながら絶版になってしまったようだけれど……。
先輩、どうしているかなあ、今度出張で静岡に行ったら、お店を訪ねてみようかなあ、などと思いながら機内誌のページを繰っていたら、
やっぱり! この記事の最後のところに、参考文献として先輩の本が紹介されていました!
10年前の本で絶版になっていても、良書はちゃんと、見るべき人の目にとまるんだなあ。
あー、アイルランド行きたい!!
ここのところ仕事が忙しさと同居人の海外旅行嫌いの影響ですっかり熱が冷めていた海外旅行だけれど、
来年はなんとかして、アイルランドに行ってみたい。
そして大変かもしれないけれど、イニシュモア島に行くのだ。
いまのこのつらい時期をしっかりとのりきり、春の営業もがんばっていい結果を出して、
人並みに夏休みをとるぞー。


前回ブログを書いたあとに、青山ブックセンターのイベントで、11月15日、柴田元幸が「モンキービジネス」の編集について語る、っていうのがあることを知り、
あわてて申し込もうとしたんだけど、「ネットの予約は締め切りました」とあり、電話予約は受け付けないが、「開催店舗で受け付けます」とあったので、
じゃあ当日早めに行けばいいのかな、と思って行ってみた。
定員100名って結構な人数だし、こういうイベントっていつもキャンセルが出るし、別に立ち見でもいいし……、などと思っていたのだが、
甘かった。
受け付けで聞いたら、「すみません、満員です」と即答。ひゃあ、柴田さんの人気って、ほんとにすごいのね〜。
でもまあ、それだけ「モンキービジネス」に愛着を感じている人が多かったってことだろうから、と、
それほどしょんぼりすることもなく、でもさすがにそのまま青山ブックセンターで本をさがす気分にはなれず、帰路についた。


久我山エキナカ書店で、吉田篤弘さんのエッセイを購入。

木挽町月光夜咄

木挽町月光夜咄

ウェブで連載していたものをまとめたらしく、話題があちこちするけれど、
最後まで読んで残るのは、「あー、この人はほんとに本が好きなんだなあ」ということ。
文章そのものだけじゃなくて、本の手触りとかたたずまいみたいなものを、限りなく愛してるんだなあーと思う。
本の話題以外でもっともよく出てくるのが、実は減量の話題。
ただひたすら歩き、菓子パンを食べるのをやめることで、なんと12キロも痩せたという。
(あとがきを読むと、「相方」こと浩美夫人が食事を「塩梅」してくれていたことが大きいようだが)
うちの「相方」ともいうべき同居人も、著者と同様、若いころ(出会ったころ)は本当に痩せていたので、
著者夫妻をみならって、運動と食事による減量作戦、がんばらなくてはと決意をあらたにする。


昨日、仕事面での公かつ重要なイベントが一つ終わり、少しだけ安堵。
でも、来年春の校了に向けて、これからいよいよ忙しくなるのだ。
途中で力尽きて倒れたりすることのないように、
また、イライラして周りの人につらく当たったりすることのないように、注意しなくちゃね。