ほぼ日手帳とキンドル

今日、帰宅してから自宅PCのメールを開けたら、
注文していた「ほぼ日手帳」と「キンドル」が、ともに「本日出荷しました〜!」というお知らせが。
ほぼ日手帳は3年前から使い始めて、すっかり虜。毎年この季節になると、
カバーもすべて刷新して、新しい年にそなえる。
今年は、モリカゲシャツのパッチワーク(オクスフォード)というのにしてみた。
今使っているのは黒っぽいファブリックで、これはこれで気に入っているんだけど、
来年は明るく爽やかな色のにして、仕事一色の生活から脱出しよう! ということで。


年末恒例の「ほぼ日手帳」と違い、
アマゾンの電子書籍リーダー「キンドル」は、IT苦手、新しいもの苦手、の私としては、珍しい買い物。
「考える人」の特集「活字からウェブへの……」の中に、「キンドル」の紹介記事があって、
ちょっと気になっていたのだけれど、
ネットでいろいろ調べてみると、
アメリカでは本好きの中高年に人気」とのことで、
なんとなく、これはわたしに向いているかも、という予感めいたものがあって、amazon.comで購入してしまった。


まだ日本語には対応していないということなので、
英語の読書からはすっかり遠ざかっている今の私には、無用の長物かもしれないんだけど、ね。
でも、実際に使っている人のコメントなどを読むと、
画面はPCや携帯の画面にくらべて段違いに見やすく、はっきり言ってペーパーバックより読みやすい、という人もいたし、
最近目がやばくなってきたので、文字の大きさを変えられるというのもありがたいし、
欲しいと思った本が瞬時にダウンロードできる、しかも、安い、というのも魅力。
ディケンズの全作品をダウンロードして3ドル!ってほんとにびっくりなんだけど、
同居人に言ったら「くだらん」と一蹴されてしまった……
たしかに、ディケンズの全作品の電子テキストを持ってるからって、持ってるだけじゃあ何の意味もないよね……。
紙や活字の味わいがあってこその読書っていう意見にも大賛成だし、
物心ついてからずっと、紙の「本」というメディアと、深くて親密な「特別な関係」をむすんできた、という思いもある。


ただ、わたしは翻訳の勉強をはじめたころ(1990年ごろ)は、200字詰の原稿用紙に手書きで原稿を書いていたんだけど、
これをワープロに変えたら、急に翻訳学校の先生に訳文をほめられるようになった、という経験があるのだ。
そして数年後、電子辞書を使い始めたら、またさらに腕があがったらしく、先生にほめられる回数も増え、
翻訳のスピードも格段にあがり、とんとん拍子で仕事をもらえるようになった。
ワープロ」「電子辞書」というIT機器の利用が、階段をのぼるきっかけになったという実感がある。
だから、この「キンドル」っていうのが、何かのきっかけになるような気がして、
つい、アマゾンの販売戦略にのせられて、購入ボタンをぷちっと……。
来週くらいには到着するらしいので、届いたらレポートを書きます。