2007年読了本ベスト3

31日〜2日まで、外に出ているので、今日が2007年最後のブログになる。

2007年の読書をひとことで表すと、「長編の当たり年」。

ベスト3はほとんど迷いなく次の3作品。

第1位

黄金のノート―Free women (1983年)

黄金のノート―Free women (1983年)

第2位

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

第3位

水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)

水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)

『黄金のノート』は、二段組664ページ。
カラマーゾフの兄弟』は文庫5巻。
水滸伝』は文庫10巻プラス単行本8巻。
どれも読んでいる間はどっぷりとその世界に浸って、
登場人物といっしょにどきどきはらはら、「小学生のような読み方」と言われるかもしれないが、
わたしにはやはり、その読み方がいちばん性に合っているらしい。


3作品の微妙な順位は、「再読してみたい」と思う程度の高い順につけた。
『黄金のノート』は、このブログでも何度も書いているように、二度、三度と読むことで、
より読みは深まるに違いない。
ほんとうは原書に挑戦(英語なんだから!)すればよいのだろうが……。
とにかくこの本は、もしかしたら「生涯のベスト1」になるのでは、と予感するくらい、
かなり入れこんで読んだ。
来年1月発売の「英語青年」レッシング特集などもじっくり読んでから、
機会をみつけて再読してみたい。


今年は「古典新訳文庫」全冊読破計画があったために、
読了本のうちの外国文学の割合がこれまでにくらべてものすごく高い。
数少ない日本文学作品の中で、井上光晴の『地の群れ』はよかったなあ。
日本の小説らしい小説だった。


……というわけで、2007年ももう終わり。
結局、『赤と黒』は年末年始のお休みに持ち越し、になっちゃったけど、
2008年のベスト3に入ってくる可能性大なり。うーん、楽しみ。