年始に

非文化的な年末年始。
実家に持って帰った『赤と黒』は、結局一章程度しか読まずに持ち帰る。
集中しないとジュリアンくんの世界には入っていけない。
食べ物と海外旅行と投資の話が大好きなエピキュリアンの実家では、
赤と黒』を開こうという気分にはとてもなれないのだった。
(家族の名誉のために付け加えておくと、家ではもちろん、オペラの話から格差社会の話、
 最近読んでいる本の話など、一応、文化的な話もする……とにかく全員が話好きなので、
 近況報告とおしゃべりをしているうちにあっという間に時間が過ぎてしまう、ということなのだ。)



今日は大宮八幡宮に初詣。
お参りをして最初に頭に浮かんだ願い事は、なんと「体重10キロ減」。
我ながらあきれ、あわててまともな願い事を考える。
今年は同居人の仕事内容が変わるということもあり、私もすこし、
仕事のやりかたを変えなくてはと思っている。
「だらだらと」「残業代稼ぎのために」残業・休日出勤をしたことはただの一度もないけれども、
「必要に迫られて」「仕方なく」残業と休日出勤を重ねてきた。
今年はなんとか、残業をセーブし、定期的に休暇をとりつつ、
担当の仕事をきちんとこなしていきたい。


今月の読書計画は、まず、『赤と黒 上下』。
次に、ちょっとした理由があって、『ダロウェイ夫人』『めぐりあう時間たち』を読み返し、
そのあと、古典新訳文庫の続き、カフカフロイト、ロンドンの順で読む。
でも昨年末に無謀にもリーディングを引き受けてしまったので、月末までにそれを読まなくちゃいけないし、
子どもの本の課題図書も3冊。
うーん、なかなか大変そうだけれど、毎日残業をしないでぱっと帰ってきて、
家でご飯をつくって食べて、夜は読書、なんて生活ができたら、ほんとすてきだなあ。
体重だって減りそうだし……。


……というわけで、ちょっと正月ぼけしている「北烏山だより」ですが、
今年もどうぞよろしくお願いいたします。