啓蒙とは何か
永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 (光文社古典新訳文庫)
- 作者: カント,中山元
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/09/07
- メディア: 文庫
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光文社「古典新訳文庫」全冊読破計画、挫折。
一応、最初に載っている「啓蒙とは何か」のみ、砂をかむような思いで読了。
啓蒙とは何か。
それは人間が、みずから招いた未成年の状態から抜けでることだ。
未成年の状態とは、他人の指示を仰がなければ
自分の理性を使うことができないということである。
この書き出しを読んだだけで、「ごめんなさい、未成年です」と頭を垂れて退散したくなった。
どうしてこう、理論とか理性とかいうことばが出てくると、
いきなり頭が働かなくなるのだろう。
「啓蒙とは何か」は、決してつまらなかったわけではない。
翻訳もうまいのだろう、とてもわかりやすく、ほとんどひっかからずに読める。
ただ、読んでいる途中、「お利口になっていく」感はあるものの、
たのしい、とか、わくわくする、とか、先が読みたい!とかいう、
自分にとっての「読書の必須事項」のようなものが、全然感じられないのだ。
ここ2、3日、せっかくたてた「全冊読破」目標をなんとか達成するべく粘っていたのだけれど、
このままだと次の本に進めなくて、なんだか全然たのしくないので、
悔しいけど最初の「啓蒙とは何か」だけ読了! てことにする。