啓蒙とは何か

永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 (光文社古典新訳文庫)

永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 (光文社古典新訳文庫)

光文社「古典新訳文庫」全冊読破計画、挫折。
一応、最初に載っている「啓蒙とは何か」のみ、砂をかむような思いで読了。


  啓蒙とは何か。
  それは人間が、みずから招いた未成年の状態から抜けでることだ。
  未成年の状態とは、他人の指示を仰がなければ
  自分の理性を使うことができないということである。


この書き出しを読んだだけで、「ごめんなさい、未成年です」と頭を垂れて退散したくなった。
どうしてこう、理論とか理性とかいうことばが出てくると、
いきなり頭が働かなくなるのだろう。
「啓蒙とは何か」は、決してつまらなかったわけではない。
翻訳もうまいのだろう、とてもわかりやすく、ほとんどひっかからずに読める。
ただ、読んでいる途中、「お利口になっていく」感はあるものの、
たのしい、とか、わくわくする、とか、先が読みたい!とかいう、
自分にとっての「読書の必須事項」のようなものが、全然感じられないのだ。


ここ2、3日、せっかくたてた「全冊読破」目標をなんとか達成するべく粘っていたのだけれど、
このままだと次の本に進めなくて、なんだか全然たのしくないので、
悔しいけど最初の「啓蒙とは何か」だけ読了! てことにする。