アーサー・ビナード2冊
アーサー・ビナード氏のエッセイを2冊読了。
- 作者: アーサー・ビナード
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/02/28
- メディア: 単行本
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- 作者: アーサー・ビナード
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/02/17
- メディア: 文庫
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朝日新聞の連載を読んで、おもしろそうな人だなあと思っていたけれど、
先日、国語教育関係の講演会でお話をしているのを聞き、
「読んでみよう」と思った次第。
アメリカン・ジョークだなあと思うことも多いけれど、
なんといっても、詩人として「ことば」を見つめながら、
英語と日本語の間をいったりきたりしている人ならではの視点が、私にはとても面白かった。
誤訳の指摘など耳の痛い話もあったし、「なるほど」と思うことも多々あったけれども、
エッセイを2冊読んだ時点での印象は、
「ずいぶんフットワークの軽い詩人だなあ」ということ。
もちろん、いい意味で言っている。
日本語で疑問に思うことがあったら、どんどん調べる。
調べていくうちにはまっていって、机の上で調べきれなくなると、どこへでも行く。だれにでも会いに行く。
文章から想像するに、結構シャイな感じなのに、「知りたい」と思ったらとまらないみたいだ。
年齢が若いということもあるかもしれないけれど。
日本語でいい作品に出会うと、すぐに英語に訳してみたくなる。
落語、書道、謡などにも、どんどん挑戦する。
学会や文壇には、ほとんど関心がなさそう。
次は朝日の連載をまとめた最新刊を読んでみよう。