吉祥寺で「愛」をさがす

気がつくとあっという間に一週間が過ぎている。
相変わらず毎日日付が変わってから帰宅の日々。
久しぶりにクミアイ活動も入ったりして、てんやわんやだ。


それでも昨日の土曜日は、久しぶりの1日休みをとった。
連日の残業の疲れが出て、午前中は家でぐだぐだ。
午後、同居人が学会の忘年会に出席するため外出するのと一緒に、
吉祥寺まで出かけていった。
目的は、8日の発売日に買い損なった『悪霊』全3巻の購入、である。


ジュンク堂はちょっと遠いかなと思い、とりあえずブックスルーエに入った。
ところが驚いたことに、『悪霊』の1巻がない。
2巻が1冊、3巻は平積みしているのに。
気を取り直してジュンク堂へ。さすがジュンク、全巻しっかり平積みだ。
同居人から、ジュンク堂へいったら亀山郁夫訳の『愛』という本を買ってきて、と言われていたので、
亀山訳『悪霊』全3巻を手に、ロシア文学の棚をうろうろ。
残念ながら『愛』は見つからず。以前行ったときより、海外文学のスペースが狭まっているように感じる。
とはいえ、他と比較すれば素晴らしい品揃えではあるけれど。


カフェに入り夕食。同居人に、「吉祥寺に愛はなかった」とメール。
夕食をとりながら、翌日の会議で使用する原稿を読む。
高校生向けとはいえ、それなりに中身の濃い評論を次々に精読するという作業は、
思っている以上に骨が折れる。
それでも、吉祥寺のカフェで、ひとり静かに原稿を読むというのはそれなりに優雅で、
ゆったりした気分。久しぶりの休日で、リフレッシュできた。愛は見つからなかったけれど。


今日は10時から6時まで会議。
あれだけ準備をしたのに、著者たちの頭の回転について行けず、もたもたする。
でも、これまで苦労して作ってきたものが、少しずつ形になっていくのは嬉しい。
体はへとへとだけど、心は元気だ。
夜9時過ぎに帰宅。寝るまでにたっぷり時間がある感じ。
コーヒーを飲みながらだらだらテレビを観たり、
温泉の素をいれたお風呂にのんびりつかったり。


それではいよいよ、昨日買ってきた『悪霊』を読み始めることにしようか。