この10日ほどのできごと
今日、ひさびさに会った年上の方から、
「最近、更新してないね。忙しいの?」と言われ、うぐっとなる。
先月はたしかに殺人的に忙しかったのだけれど、今月はそうでもない。
それなのに、なんだか気が抜けてしまったのか、読書もあまりはかどらないし、まとまった文章を書く気がしない。
こういうときは、原点に戻るに限る。
つまり、自分のストレス解消のために、書くのだ。
とりあえず、この10日ほどのできごとを、つらつらと。
18日月曜日、レベッカ・ブラウンのトークショーへ。
当たり前のことなのだが、柴田先生、英語うまいなあ、とぼんやり思っていた。
わたしの見たところ、会場の6割くらいが、レベッカさんの英語をそのままで理解しているようで、
柴田さんの絶妙の通訳のおかげで話を理解しているのは、4割。
わたしは残念ながら後者のほうで、あああ、ほんとうに、英語から遠く離れてしまった。
それでも、レベッカと柴田さんが交互に作品を朗読する段になって、
軽い興奮状態におちいった。
レベッカの読む英文をその場で理解してるわけじゃないんだけど、
その音がまだ耳に残っているうちに、柴田さんの日本語の朗読が続くので、
その翻訳がいかにすごいか、わかってしまうのだ。
トークショー終了後、サインの列に並ぶ。
情けないことに英語が話せないのでレベッカに話しかけることができず、
柴田さんに助けてもらった。
わたしの訳書の原作者が知ったら、がっくりくるような英会話力だ。
23日(土)は法事。父方の親戚の集まり。
こういう仕事と関係のない集まりに行くと、
あらためて自分のへんてこさ加減に気づく。
いとこのお嫁さんの、かわいらしさと気配りに感心する。
親戚のおばさんの、あったかさにほろりとくる。
初めて会った遠い親戚のおばあさまの、着物のきこなしにぐっとくる。
何かを選び取ったら、ある程度は何かを切り捨てなくてはいけないけれど、
あれもこれも切り捨ててしまったら、なんだか魅力のない、痩せた(実際の体型とは関係なく!)人間になってしまう。
月曜日、8月に妹の法事があるので、喪服をクリーニングに出した。
当分、お葬式はないよね、と思いつつ。
そうしたらその日、高校の先輩からメール。
高校時代にお世話になったOBの方の訃報。まだ50代の方だ。
28日(水)、会社帰りにお通夜へ。
先生はもちろん、幅広い年代のOB・OGが大勢来ていた。
なくなった先輩は、わたしのちょうどひとまわり年上で、
わたしが高校生の頃、ものすごく頻繁にテニスコートに来てくれていた。
今思うと、当時、20代後半。公私ともに忙しい年頃だったのに、毎週末のようにコートに通っていたように思う。
今日、だれにも言わなかったけれど、
わたしはその先輩に、高校1年の入部まもないころに、「お前はインターハイに行ける」と言われた。
先輩がどんなつもりでそう言ったのか、今はもう聞くこともできないけれど、
素直で無邪気だったわたしは、先輩のその言葉を信じた。
テニスに対しては厳しくて、でも、ふだんはどことなくちゃらんぽらんな感じで、いい先輩だった。
帰りの電車の中で、栗本薫の訃報を知る。
その先輩と同い年、同じ病気(すい臓がん)だった。
この間の読了本2冊。
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ぱらぱら読んでいる本2冊。
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かなりガタガタな感じだ。
ここはひとつ、めちゃくちゃおもしろい長編小説でも読んで、
たてなおしをはかりたいところ。何を読んだらいいかな。ケン・フォレット『大聖堂』の続編を読んでみようか。