ベストセラーを読む

新書のベストセラーは、なるべく読んでみるようにしている。
小説のベストセラーはがっかりさせられることが多いが、新書の場合はあまりはずれない。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

遅ればせながら読んだ、梅田望夫ウェブ進化論』はなかなか面白かった。
私のような、IT関連についてコンプレックスのある「表現者」のはしくれには必読。
何しろ「ブログとやらをはじめてみようかなあ」と思いながらなんとなく一歩を踏み出せずにいた自分が、
読了したその日のうちに、こうしてブログを書き始めているのだから、本書の影響力は大。


最近読んだ小説のベストセラーは、渡辺淳一愛の流刑地』。

愛の流刑地〈上〉

愛の流刑地〈上〉

愛ルケ」なる流行語まで生まれていると聞いて、久々に渡辺淳一を読んでみたけれど、うーん。
なぜか若い頃(十代、二十代)のようには、登場人物に共感できない。
登場人物だって、今の自分(四十代)と同じくらいの設定なのに。
実人生の荒波にもまれるうちに、ひねくれてしまったのか。


一方、少し前に読んだブラウン『ダヴィンチ・コード』は、エンタテインメントの読書の楽しみを堪能。
作品の出来がいいのはもちろんだけれど、翻訳がうまいのも売れ行きに影響していると思う。

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

「読書ばなれ」とか言われているいるけれど、これだけみっちり書き込まれたミステリがベストセラーになるなんて、日本の読者の読解力も、捨てたものじゃない。


今日から書き始めたブログですが、タイトルについてひとこと。
昨年4月に、世田谷区北烏山と三鷹市牟礼にまたがるマンションに引っ越してきました。
同じマンションに住んでいるらしき方が、「牟礼だより」という素敵なブログをやっていて、
あんな素敵なブログを書きたいなあという思いをこめてつけたタイトルです。
仕事柄、本の話題が中心になりますが、地元の話題や写真も少しずつ入れていきます。
何よりも、飽きっぽい私のこと。三日坊主にならないように。長続きしますように。