読みたい本を読む

予想通り、滋賀の出張はよい刺激になった。
社内のごたごたを離れ、外の方と緊張感をもって接していると、自分の仕事に対する責任感や自信、よりよくしようという謙虚な気持ちがわきあがってくる。
この本をつくっていた頃の、大変だけど充実していた感じを思い出した。


この週末に1冊読了。ずいぶん前に単行本で買って、最近、文庫も出たらしいけど、積読になっていた『オリーヴ・キタリッジの生活』。

オリーヴ・キタリッジの生活

オリーヴ・キタリッジの生活

評判どおり、なかなかずっしりと重い、内容の濃い本だった。
著者も、訳者も、うまい。
つい先日読んだ2冊『S先生のこと』『終わりの感覚』と、それぞれに読後感が重なった。
それでも人生は続いていくんだよなあ、とか、
人間って愚かだけど愛しい存在だなあ、とか、
どんなふうに過ごしても、同じ時間が流れていくんだよなあ、とか。


職場であったことやいま考えていることを書いて吐き出してしまいたいと思うけれど、
人の個人的な事情にふれることになってしまうのでここでは書けない。
でも、思いはぐるぐるとそこへ戻ってしまうので、なんだか思わせぶりのことを書いては消し、書いては消し、で、
結局、パソコンの前に2時間くらい座って、たったこれだけしか書けてない。
なかなか完全復帰とはいかないけれど、焦らず少しずつ、読みたい本を読んで、タイトルだけでも記録していこうと思う。