今年はほとんど休止状態

ここ数年、どんどん休眠状態に向かっていたこのブログ。今年は今日までに全部でわずか9回しか書いてないということがわかった。読書も全然はかどらなくて、読了本がほとんどない。読みたい本、読むべき本はいっぱいあるのに、どんどん積ん読状態になっている。


年末に入ってからいろいろあって、かなり参っている。人の悪意にふれたり、孤独感に苛まれたり、何より、自分の力不足を思い知ったり。そういうときはジタバタせずに、静かに目の前の仕事に向き合うべし、と同居人に言われた。ので、今日は休日出勤して、一日静かにゲラを読んで過ごした。たしかに、ゲラを読みながら、固有名詞の統一とか、ファクトチェックとかを黙々とやっていると、本来仕事というのはこういうもので、地味で孤独な作業の積み重ね、なのかもしれない。


今年の目標は、訪英とダイエットとテニス復活だったんだけど、達成率は50%。ロンドン・ブックフェアばかりか、今年は秋にフランクフルトのブックフェアに行く機会にも恵まれ、10月中旬くらいまで仕事もやる気満々だった。ダイエットは夏のテニス合宿で一念発起してダイエットに取り組み、年内に10キロ減を目標にがんばってきたけど、7キロ減くらいで止まってしまった。さらにここのところの気分のダウンで、昨日はアイスクリーム&ポテトチップス、今日はケーキと、とてもダイエット中の人とは思えない食事をしてしまった。あと、テニス復活は、果たせず。


来年も、ブックフェアの時期にイギリスに行きたいなあと思ってる。あと、ダイエットはさらに7キロ減。仕事は大型本が4冊と、単行本が3冊、既にやることが決まっている。どれも、自分がやりたくて通した企画ばかりだから、やる気満々!なはずなんだけど、いまひとつ元気が出ないのは、社内でこの本のことを真剣に考えてるのは自分ひとりだけ、だからかな。うーん。あ、でも、来年から新たに同僚ができるので、少し相談したり、愚痴こぼしたりできるかもしれないので、ちょっと期待できるかな。同僚っていっても年上のベテラン編集者なんだけど。


12月に入ってから、ノンフィクションとミステリ、二つの翻訳関係の忘年会に参加して、旧知の人に久しぶりに会ったり、新しい出会いがあったりで、とても楽しかった。どちらも翻訳者と編集者とエージェントが参加してるんだけど、参加者のタイプが微妙に違うのが興味深い。やっぱり、ノンフィクションのほうはビジネスライクで、ミステリはオタクっぽい。ミステリのほうは翻訳修行時代以来だから10数年ぶりに参加して、翻訳で食べていこうとがんばっていた30代のころを思い出した。業界の状況は当時よりもだいぶ悪化して、初版の部数が下手すると半分程度にまで落ち込んでいるから、翻訳で食べていくのはますます大変になっている。それでもみんな、翻訳の仕事が好きでがんばってるんだなあ、と思うと、「企画会議がとおらない」とか弱音はいてる場合じゃないな、と思う。今年はあともうひとつ、翻訳関係の忘年会があって、これで忘年会おさめ、かな。


そうだ、来年やってみたいことのひとつに、シェイクスピアの舞台をみる、っていうのがあった。来年はシェイクスピア没後400年のメモリアルイヤーで、シェイクスピア関連の書籍(翻訳ものの大型本)も担当している。で、いまはその原稿を読んでいるんだけど、やっぱりシェイクスピアって奥が深いなーと思うんだよね。いろんな解釈があって、それに基づいていろんな演出の舞台があって、全作きちんと読んでみたい(もちろん翻訳で、だけど)とも思うし、やっぱり舞台をみてみたい。今年は諸般の事情によりずいぶんたくさんライブに行って、ライブっていいもんだなあと思った。ロンドンでみたミュージカルもすごい迫力で、それなりにお金はかかるけど、印象は激烈で一生忘れないだろうな、と思う。


さて、夜も更けてきたので、紅茶でも淹れて、積読本の山の中からどれか一冊抜き出して、読み始めることにするかな。