吉祥寺ジュンク堂

今日は自転車で井の頭公園まで行き、コピスまで歩いて昼食、ジュンク堂に2時間ほど滞在して、ずっと買いたいと思っていた、ローラン・ビネ『HHhH』を購入、古典新訳文庫のロブ=グリエと、島尾ミホ『海辺の生と死』を買って、ご機嫌で帰宅。兄がお盆で実家に来ていたので、実家で大騒ぎの夕食を楽しんだ。


実は昨日も吉祥寺に行って、ちょこっとだけ別の書店に寄った。ジュンク堂に行きたかったけど、土曜日に行こう、と同居人が話していたので、我慢して別の書店へ。で、その店の店員さんと、ジュンク堂の店員さんとで、ちょっとしたことだけどずいぶん差が出るもんだな、と思うようなことがあった。昨日も今日も、わたしは長時間書棚の前をウロウロしているので、その間、店員さんが書棚の整理や補給をしなくてはいけないということは、当然あり得る。実際に昨日も今日も、何度かそのような場面に遭遇したのだけれど、ジュンク堂の店員さんは、そのときの気の遣い方がすばらしかった。わたし(や他のお客さん)が棚をにらんでいる間、なんとなく他の作業をしながら、それとなく様子をうかがい、そのコーナーに人がいなくなったと見るや、ささっと来て本を整理する。気まぐれなわたしが、あ、そうだ、さっきのあの本、なんて思って戻っていったりすると、さりげなくすすーっとひく。お客商売なのだから当然、とも言えるのだけれど、そのタイミングとかさりげなさが、むむ、プロだな、と思わせるものがあるのだ。一方、昨日の書店では、アルバイトらしい店員さんが、まるでわたしの後をつけているのでは、と思うようなしつこさで、どの棚を見ていても、近づいてきて目の前の書棚の整理をはじめる。一度などはわたしがちょうど見ている棚の本を、ごっそり10冊くらい抜き出してどこかへ持っていってしまった。もしかして、万引きとか疑われてるのかなあ、と思うくらいのマークぶりで、「わたし、本を愛してますから、書籍代けちったりしませんから」と言いたくなってしまったほどだった。まあ、こういうことって、店というよりは人によるのかもしれないけど、でも、わたしの感触では、吉祥寺のジュンク堂は総じて店員さんが感じがよく、教育が行き届いているように思う。


実家の両親・兄とは、もっぱらスポーツとダイエットの話で盛り上がる。マスターズ水泳などにも出ている兄は、だいたい週に3回、1時間以上泳いでいるそうだ。そのわりにはお腹が出ているような気もするし、薬を何種類も飲んでいて、わたしのほうがよっぽど健康だよん、と思ったりもするけど、もしかしたら水泳をやってなかったら、もっと太って、もっと不健康だったかもしれない。結局、食事を工夫することと、定期的に運動すること、そしてそれを継続すること(←わたしにはこれが一番難しい!)が大事なのだねー。平日の昼食をヘルシーな仕出し弁当にかえるといい、という話を兄から聞いて、なるほど、と思った。ランチの出費のダイエットもできて、一石二鳥なのだという。わたしの場合、ランチタイムが職場の仲間との貴重なコミュニケーションタイムでもあり、息抜きの時間でもあるから、ひとりでお弁当ってのもちょっとなあ。同居人は終始冷ややかで、そのやる気が続いてくれればいいんだけどねえ、とか言っている。くやしい。


今日も暑かったけど、玉川上水沿いの道は日陰になっていて、風が通って気持ちよかった。井の頭公園の緑がきれいで、暑さのせいかわりとすいてて、歩いている人たちも皆、のんびりと幸せそうで、平和だなーと思った。4、5ヶ月後にはまた修羅場の日々が訪れるのだろうが、現時点ではちょっと想像もつかない。昨日、テニスのコーチに、「また冬になったら来れなくなるの?」と聞かれてしまった。さらに、「今から計画的に仕事してさ、冬もちゃんと出ておいでよ」とも。うう、まったくおっしゃるとおり。テニス、せっかく夏秋のあいだに少しうまくなったかな、と思っても、冬以降春先まで仕事が忙しくなって数ヶ月あいてしまって、また一からやり直し、となってしまう。編集の仕事は、原稿がないことには何もできないという、「他人任せ」「他力本願」なところがあるので、「計画的に」といっても限界があるのだけれど、それでもなんとか、週1回のテニスレッスンくらい続けられるくらいの余裕をもった働き方をしたいものだ。