やりたいことが多すぎて

ブログの更新が滞っている。忙しいのかと問われれば、まあ、忙しいのだけれど、いつものように会社の仕事がびっしり、深夜残業、休日出勤の嵐、ということではない。頼まれごとやボランティア仕事、親孝行や家事など、会社の仕事以外のこと、だけど、生きていくうえでは大切なこと(だと個人的には思うようなこと)が、ここへきてどっと押し寄せている感じだ。そして、これらのことは皆、それぞれちょこっと手を出すと、ああ、もっとちゃんとやりたい、と思ってしまう。こんなふうに片手間じゃなくて、ちゃんと準備をして手間暇をかけたい、と思いつつ、すべてがかなりテキトーな感じで進んでいる。


以前、「ほしいものがなくてやりたいことがある人は幸せだ」というようなことを何かの本で読んだのだけれど、だとするとわたしは大変幸せなのかもしれない。ブランド品や車などに興味がないので、いまはとりあえず、「ほしいもの」(ほしいけど、お金がなくて我慢しているもの)がない。一方で、たとえば会社の仕事にしても、今年は目の前の仕事を淡々とこなそう、なんて思っていたくせに、新しく面白そうな人に出会ったりすると、つい、「次の本ではこんなふうに……」と、来年の企画のことを口走っていたりする。仕事以外でも、たとえば今日のようなのんびりした日曜に、スーパーで買い物をしていたりすると、ああ、もっとカロリーとかも考えて毎夕食手作りにできたらいいなあ、と夢想する。ツイッターやブログだって、毎日更新していて内容もおもしろいページを読んだりすると、自分もこんなふうにできたらいいなあ、と思ってしまう。


そんなこんなで、先週はまとまりのない、けれどもそれなりに充実した1週間だった。仕事では、いよいよ営業活動がスタートし、あちこちのお得意先に自分の編集した本の良さをアピールしてまわった。これは、肉体的にも精神的にも、実はかなり消耗する仕事なのだけれど、行く先々で新しく魅力的な方に出会ったり、自分の編集した本についてコメントしてもらったりすると、もう少しこの分野でがんばってみようか、という気持ちになったりもする。


読了本は1冊のみ。

ランチのアッコちゃん

ランチのアッコちゃん

浅井リョウの小説を読んだときと同じように、なんていうか、「若いなー」と思った。設定はおもしろいし、主人公の気持ちも「わかる、わかる」と思うんだけど、書き込みが甘いかな。ドラマの脚本だったらいいかもしれない。


昨日は翻訳学校の同窓会の下見に行ってきたんだけど、担当のマネージャーさんの若さにびっくり。学生さんかな、と思うくらいだ。でも、いわゆるレストランではなくて、持ち込み自由のカフェというスタイルで、若い人たちの運営ならではの発想なのだろう。ちなみに応対はきわめてしっかりしていて、頼りない、ということはなかった。うんと年下の人と一対一で仕事の話をしていると、自分がものすごく年をとったような気分になる。ITに弱いとかそんな皮相的なこととは別に(それも一部あるけど)、発想やデザインのセンスなど、出版のようなクリエイティブな仕事ではとても重要な部分で、自分はもう終わってるよなあ、と感じる。


などと弱音を吐いていても、やらなくちゃいけないことはあるので、誰でもできるような単純作業をこなすために午後から休日出勤。自分の時給を考えると会社も無駄なお金の使い方をしていることになるけど、アルバイトや若い人を雇う余裕がないのだから仕方がない。少しでも効率的に進むように工夫はしたつもり。


夜は9時半ごろに、両親が住む部屋へ遊びに行く。うちの実家ではかつて、「9時半のお茶」という習慣があった。仕事が忙しい父と子ども3人が顔をあわせる時間をつくりたいと母が考えたのだろうか。夕食後、8時になったら各自部屋に入り、受験生は一応勉強(といっても本を読んだり日記を書いたりしてたけど)し、9時半に居間に集合して皆でお茶を飲み、銀河テレビ小説をみて、10時にまたそれぞれの部屋へ戻る、というもので、思えば10年以上、ほぼ毎日続けていた。それを思い出して、9時半にお茶を飲みに行ったのだが、相変わらず話し好きの我が家の面々、10時に終了とはならず、気づいたら12時近くなっていて、あわてて帰宅した。


今日、日曜日は部屋を片付けたり、頼まれ仕事をちょこっと手をつけては投げ出したりとだらだら過ごしていたけど、ツイッターで、ヤング『たんぽぽ娘』と日暮雅通シャーロッキアン翻訳家最初の挨拶』が店頭に並んでいる、という記事を読み、重い腰をあげて吉祥寺まで出かけた。帰りにスーパーで買い物をして帰宅。学会で仙台に行っている同居人が、ダイエットのためにも自宅で夕食をとりたいというので、ダイエットメニューを考える。買ってきた本を早く読みたかったけど、このタイミングを逃したらこのままブログ更新しなくなってしまう気がしたので、ブログを書くほうを優先。で、夕方になっちゃったから、これから急いで夕飯をつくって、夜になったら読めるかな。