地方まわりスタート

今年もまた初夏の出張シーズンがやってきた。今年は今までがんばってきた成果が問われる年とあっていつになく気合いが入っている。日本中まわりたいくらいの気持ちだったのだけれど、もちろん会社の予算や自分の体力など限界があるので、そんなわけにはいかない。でも、関西中国方面に一週間、九州に一週間半、と、例年よりは少し多めの出張予定となった。


で、今年の出張にあたって、自分でなるべく心がけようと思っていることのひとつに、仕事の現場を離れたら、スパッと切り替えてプライベートに徹しよう、というのがある。前に書いたことと矛盾するようだけれど、今年は思い入れが強い分、下手すると出張中、移動からホテルに滞在時から、四六時中仕事のことを考えてしまいそうな気がするのだ。しかもその多くはあまり建設的でないことをマイナス思考でくよくよと反省してしまうのではないかと。だったらとにかくオンタイムは仕事に集中して、終わったら好きな本を読んでゆっくり休む、というふうにしたほうが、結果的にはいいんじゃないかなあと。と、これは自分で考えたわけじゃなくて、昨日実家に電話したときに兄と父から言われ、同居人からも同じことを言われたので、そうか、みんなから言われるってことは、わたしはよっぽどオンオフの切り替えが下手なんだな、と反省した次第。(他のことの切り替えは早いんだけどねー。)


で、早速実践。まず大阪までの新幹線の中では、会社のメールチェック禁止。読みかけのヘミングウェイはどうものらないので中断し、つい最近文庫になった、噂のベストセラー小説(オーウェルの小説にひっかけてるやつです。はい、なんと未読でした〜)を駅構内の書店で一気に四巻まで購入。新幹線の席に座って、列車が動き出す前に読み始めた。


いやあ、やっぱりうまいなー村上春樹は。あっという間に作品の世界にひきこまれ、気づいたら京都。この調子だと出張前半で読み終わっちゃうかもしれないけど、水村美苗の分厚い単行本もあるし、今回はアイパッドを持ってきているのでhuluも楽しめるし、なんとか仕事のことを頭から追い出すことができそうだ。