ばあーん!

今朝、会社に行ったら、いきなりばあーん!と爆発しそうな事件があり、
すぐに帰ってしまおうかと思ったけれど、そういうわけにもいかないので、
近くのエクセルシオールで甘い甘いココアを買ってきて気持ちを落ち着けた。


ばあーん!と爆発している場合ではないのだし、
周囲はわたしがどうしてそんなに苛立っているかわからないかもしれないし、
そもそもの火種の人物は、悪気はないのだろうと思うけれど、
こんなことを続けていたら、自分の心はこわれてしまうと思った。
これまでもたくさんの人が、こんなふうにして心身ともにぼろぼろになって、
この職場を去っていったことを思うと、
体はともかく心のタフネスに欠けるわたしは、しゅるしゅるしゅる…となってしまいそうだけれど、
今目の前でともにがんばっている仲間たちのためにも、がんばらなくてはいけない。


午後、ちょっと抵抗を試みたけれども何ら効果はなく、
これ以上粘っても仕方がないので、とにかく担当の仕事について、黙々と事務的にこなす。
夕方の会議でさらに仕事が増えたけれど、
客観的に見て他の人がやるよりわたしがやったほうがいいだろうと思ったし、
だれかがやらなくてはいけない仕事なので、これについては引き受けた。


夕方から翻訳関係の忘年パーティに参加。
この会は名札の色が、翻訳者・編集者・版権エージェントに分かれていて、
これまでは翻訳者の色の名札をしていたけれど、
今年は編集者として参加した。
ブログで知り合った、野崎歓さんのファン仲間の翻訳家Uさん、
以前かなりハードなお仕事をご一緒したのにお会いしたことのなかったH書房のNさん、など、
意外な方とお会いできて楽しかった。
少しだけ、現在の仕事がらみの挨拶やお願いごともしたけれど、
基本的には旧交を温めるというか、翻訳家時代の仲間やお世話になった方々にご挨拶をして、
「へえ、翻訳は完全にやめちゃったの?」とか言われて、ちょっとズキズキしながら会場を回った。


パーティが終わるころに、ふと、朝の苛立ちがだいぶおさまっていることに気づいた。
編集者としての自信が取り戻せたからかな。
とにかく来年の春まで何とか乗り切ってから、
その後の身の振り方について考えることにしよう。
もしかしたらそのときこそ、
ばあーん! と爆発すべきなのかもしれない。