着物はたのしい

このごろ読書に集中せず、なかなか「読了」の文字が書けない。
仕事がものすごく忙しいというわけでもないのに、どうして本が読めないのか、
理由はわかっている。着物だ。


6月から週1回通いはじめた着付教室は、週内の振りかえが可能、ということもあり、
ほとんどお休みをせずに通っている。(遅刻は多々。)
今月、八芳園で学院祭というのがあるので、それに自分の着物を着て出席するのが目下の目標。
で、今日は着物から小物まで全部自前で練習しようと思って(いつもは会社帰りなのでレンタル)、
朝、着物一式を持って家を出て、吉祥寺のコインロッカーにいれていった。
そのまま出勤して、定時退社し、コインロッカーから着物を出して学校へ。
こんな面倒なことをしてまで着物を着ようとするなんて、自分としても意外な展開。
家に帰ったら、しわにならないように一日ハンガーに吊るして、
それから丁寧に(お作法どおりに)たたんで、紙につつんでしまう。
ふだんのわたしの生活ぶりからしたら、ちょっと考えられない時間の使い方だ。


小説や文芸誌は全然進まないのに、
着物についてのエッセイやら、着物雑誌やらはどんどん読めてしまうし、
とくに写真入りのものは、ページを繰っているだけで楽しくて、
あっという間に時間が過ぎて、ああ、1日ぼんやりすごしてしまった……ということになる。


でも、まあ、いいか、とも思うのだ。
考えてみると、小さいころピアノを習っていたけれど、
自分からすすんでやっていたわけではないし、
中学・高校時代の軟式テニスは、「たのしい」とはとてもいえないような雰囲気で取り組んでいたし、
学生時代の英会話や、その後の翻訳などは、はっきりと「将来の仕事にむすびつけよう」という気持ちでやっていた。
着付を習い始めて、ただぼんやり、自分が好きだなあと思うことをしてすごす、なんていうのは、
じつはものすごく贅沢な時間の使い方なんだなあ、と思うようになった。
そして、いまは「着物」がたのしくてたまらないけれど、
そのうちまたきっと、「本」を読みたくてたまらない時期が来て、
本を読んでいるだけで幸せ、と思うんじゃないかな。


ブログは「何かちゃんとしたことを書かないと」とか、「まとまった文章を書こう」とか思うと、
つい、ハードルがあがって更新が滞ってしまう。
自分のストレス解消用に書いているのだから、とにかくまめに更新することを第一に、
あまり内容がなくても書くようにしよう。(って、しょっちゅう、そんなこと書いているような気がするけど…。)


くだらないエントリーついでにメモ。
話題の朝バナナダイエットはじめました。本日2日目。
(同居人からは、続くはずがないと鼻で笑われています……)