会議ウィーク終了

今週は、ほんとうに大変だった。
水曜日〜金曜日の3日間、朝10時から夜6時まで、昼食休憩1時間以外ほぼぶっとおしで会議。
さらに、月曜日から水曜日はこの会議のための資料読みが終わらず、
夜10時まで残業したうえに資料を自宅に持ち帰り、連日深夜3時まで読んだ。


こんな長時間の会議、ふつうに考えればもつはずがないのだが、
状況が切迫しているということにくわえ、
「どうしても発言せずにはいられない」というような案件があったため、
テンションがぐんぐんあがり、いつもの3倍くらい熱弁をふるう。
しまいには、「これは、神をも恐れぬ行為です!」とまで言い放ち、
疲れきった編集長から、「え? 亀?」と聞き返されてしまった。


金曜日は会議終了後、飯田橋の出版クラブ会館へ。
2年ほど前にはじまった、出版界ではたらく同じ高校の卒業生の集まりで、
今回は某女性誌の創刊編集長のお話を聞く会。
少人数だったので、講演というより和やかなお話会という雰囲気で、
「裏話」っぽい話が聞けてとてもおもしろかった。
何より、それまでの1週間、自分がどっぷりとつかっていた世界から、
少し離れることができてよかったように思う。
他の会社の雑誌や単行本の編集者も加わって、
広告や表紙のタイトルロゴをめぐる苦労話とか、
紙の値上げにどう対処しているかとか、
有害図書」の基準(?)とのせめぎあいだとか……。
話題になっている金額の桁がちがうし、職場の雰囲気もずいぶんちがうような気がするけど、
「なんかおもしろいものつくりたいよな〜」というような気分は共通していたように思う。
わたしは思い込むと一直線というか、猪突猛進型なので、
どうしても視野が狭くなりがちだから、
こういう機会は大事にしなくちゃな〜と思った。


そういう意味でも、6月からはじめた着付教室は、とてもいい。
今日は、3ヶ月間の「本科」最後の授業だった。
カリキュラム上は、現時点で小紋名古屋帯でお太鼓を結べるようになっているはずなのだけれど、
現実にはかなりきびしい。
わたしは相当な劣等生で、先生も頭をかかえている様子。
とにかく不器用だし、ほかの生徒さんたちよりだいぶ年齢が上なので、おぼえが悪いのだ。
かなり情けない状況なのだけれど、笑われたりたしなめられたりしながら、
少しずつ上手になっていくのはなかなか楽しい。
来週から「専攻科」というのに入る。
まもなく先日買った紬が仕立てあがってくるので、
できれば今月中に一度、自分で着物を着て街に出てみたい。
「着物でお出かけ」デビューは、どこに行こうかなあ。
出先でへんてこになってしまったら駆け込めるように、
着付の学校のある吉祥寺にしようかな……。などと、考えるだけでわくわくしてくる。


定期購読している「國文學10月号」がきた。
特集は「おのまとぺ」。
巻頭インタビューは谷川俊太郎
特別目新しいことを言っているわけではないけれど、
言っていることは説得力があるし、そうだよなあ、と思うことが多い。
(聞き手がちょっと媚媚なのが気になったけど……)
論文のほうはこれから。でも、ぱらぱら見たかぎりでは、結構おもしろそう。
次号の特集は、「『萌え』の正体」とやらで、
わたしが好きなテーマではないけれど、常に新しいジャンルや切り口をさがしているという点では、
この雑誌、がんばってるよなあ、と思う。


そんなわけでこの1週間、携帯本も自宅本も定まらず、読了本がない。
『声、意味ではなく』『同日同刻』『エマ』などを、あちこちつまみぐいしている。
さて、何を読もうかな。