正月休み後半戦

1月5日は出社。ぼーっとして仕事らしい仕事もしないまま、帰宅。


1月6日、高校のソフトテニス部OB会。移動の車中、「アエラ」を読む。
その中の記事、「均等法世代の折れる心」に、心ゆれる。
上り列車に乗り遅れ、一つ下の後輩の家に泊めてもらう。
その後輩も含め、テニス部の女たちは、皆、きわめて個性的でたくましい。


1月7日、ずっと観そびれていた映画「プライドと偏見」をDVDでみる。

プライドと偏見 [DVD]

プライドと偏見 [DVD]

評判どおり、映像がすばらしいし、キャストもとてもよかった。
ただ、オースティンの原作に相当な思い入れがあるので、時間の関係で仕方がないのだけれど、
展開が早すぎて、ちょっと物足りない気がした。
やっぱり原作のほうがいいなあと思いながらみていて、途中、一度だけ、
「きゃー」と思わず黄色い声をあげた場面が。
それは、ダーシーさんがリジーに妹を紹介する場面で、
それまでむっつりした表情ばかりだったダーシーさんが、一瞬、にっこりする。
この笑顔が、そりゃもう、すばらしくて、
オースティンの原作を読んでも、いまひとつダーシーさんの魅力がわからなかったのだけれど、
あの笑顔をみたらもう、ダーシーさんの虜なのだった。
だいたいわたしは、ふだんあまり笑わない男の笑顔に、めっぽう弱い。


1月8日、高田馬場の古本屋へ。
お目当ては新しくできたという洋古書店、Blue Parrot。
先に平野書店に寄る。古い文芸誌に、円地文子川端康成について書いている文章があった。
川端康成がハワイで源氏物語について話したとき、ある注釈本で冒頭の「いずれの御時にか」を「どの御代のことであったか」と訳しているのをみとがめ、「この「ど」はいけません」と言った、という話が出ていた。
うう、頭を垂れるのみ。
結局、平野書店では何も買わずにblue Parrotへ。
この洋古書店はすごい。こんな充実した洋書店が高田馬場駅から徒歩2分のところにあるなんて、危険だ。
何時間でもいられそうな空間。でも、気づくと足がカチコチになっている。
「知人で〜す」さんにすすめられた G.Eliot の The Mill on the Floss と、
ジェイン・エアを読んだばかりということで、J.Rhys の Wide Sargasso Sea を買う。
帰宅してすぐ、エリオットを読みはじめたが、まったく歯がたたない。
夜、借りていたビデオ「ゴスフォード・パーク」を観る。
眠かったせいもあり、いまいち登場人物の顔と人間関係が把握できないまま、終わってしまった。
たぶん、細部でみせる映画だったんじゃないかと思う。