翻訳家の仕事

読了。

翻訳家の仕事 (岩波新書)

翻訳家の仕事 (岩波新書)

レーニンがまったくはかどらず、合間にほかの気軽に読める本に手を出している。
PR誌の連載をまとめたものらしいので、あまり期待してはいけないのかもしれないが、
全体にぱっとしない印象だった。
外国文学の翻訳者としては超一流の方々が勢ぞろいしているのだけれど、
全体におとなしいというか、うーん、お一人お一人の個性があまり出ていなくて、
「発見」がなかった。
もっとも、最近はさすがに、「わたしはいかにして翻訳家になったか」というようなことには、
あまり興味がなくなってきている、ということはある。
また、ほとんど全員が専業の翻訳家ではなく、大学の先生や作家さんだったので、
「翻訳」という作業そのものというよりは、外国文学とのかかわりについて触れている文章が多かったことも、
概論的な内容にならざるを得なかった要因かもしれない。
私自身が「翻訳家本」を読みすぎているというきらいもある。
個人的に面白かったのは、若島正、丘沢静也、リービ英雄多和田葉子、ってところかな。


昨日、仕事おさめ。
今日は、自宅の大掃除。
窓がぴかぴかになって、気持ちいい。