タランティーノを観る

昨日の鎌倉行きでも思うように読書が進まず。
英語力のせいなのか、作品との相性が悪いのか。(たぶん前者……)。
ヴォネガットの原書、挫折寸前、である。

湘南・鎌倉ラインで鎌倉へ。鎌倉駅そのものに降りたのは、案外ひさしぶり。
あんまり暑いのでホテルまでタクシーに乗る。
大学生のころ、家庭教師をしていた家の前などを通過。なつかしー。
99歳の祖母は、思っていたよりずっと元気。
祖父が生きていた頃からつい最近まで、熱心に政治・社会活動に取り組んでいたというススんだ女性だけあって、
最後の挨拶だって堂々たるものだった。
言葉遣いだって話し方だって、とてもしっかりしていて、さすがだな、って思った。


いとこたちが子ども(祖母からすると曾孫)を連れてきていて、にぎやか。
みんなそれぞれに仕事を持ち、家庭を持って、「立派にやっている」という感じ。
わたしもがんばらなくちゃなあと思いながら、
うちの兄弟姉妹の中でいちばん「ちゃんとしていた」妹が、
この席にいない、ということを思わずにはいられない。
母と叔母のにぎやかな会話を耳にするだけでも、
あんなふうなおばさん姉妹、おばあさん姉妹になりたかったなあとしんみりしてしまう。


今日はあんまりいいお天気なので、川下りの船に乗ろうと思っていたのだけれど、
電話したら予約で満席とのこと。
予定変更で新宿にタランティーノの新作「デス・プルーフ」を観にいった。
これがもう、はちゃめちゃな映画!
現在の仕事柄、「正しい」ことや「意味のあること」を追い求めるという、
自分には似合わない日常生活を送っている身としては、
すかっとしたというか、文句あるかーって言いたい(だれに?)気分。
とにかく意味なく人が死ぬ。
最初は昔の青春映画っぽい感じでふーんと観ていたんだけど、
途中でうわあああああ、何、この展開、えーっ、うそうそうそーっ、なんでえー、
という感じになる。
後半はもう、ずっと半分口をあけて観ていて、
ど、ど、ど、どうしてそこまで、ちょっと待って……
なんて思っていると、いきなり画面の中央に、クラッシックな
THE END の文字。
やられたー。


お昼は「すずや」で大好きなとんかつ茶漬けを食べる。
夜は栗ごはん。一昨年、石岡の金物屋で衝動買いした「栗むき器」が大活躍。
栗はまあまあだったのだけれど、もち米が古かったせいか、なんだかパサパサした仕上がりに。がっかり。
次こそは美味しい栗ごはんを作るべく、「大地」で栗を注文した。
ああ……三連休が終わってしまう。明日からまた会社だ。うう。