沖縄のビーチでドストエフスキーを読む

亀山訳『カラマーゾフの兄弟』第1巻読了。沖縄にて。

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

感想は全巻読み終わってから書くことにするけれども、
とにかく、めちゃくちゃ面白い、ということだけ、記しておきたい。


金曜日1日休暇をとり、同居人と二人で2泊3日で沖縄へ行ってきた。
同居人は2度目だけれど、わたしは初めての沖縄。
噂には聞いていたけれども、あまりにきれいな海!

ふだんの行いがいいのか、3日間快晴で、沖縄ビーチリゾートを満喫した。
……といっても、若い頃みたいにバリバリ海水浴、というわけにもいかず、
ビーチパラソルの下のデッキチェアで、優雅に広げる文庫本は、
亀山訳『カラマーゾフの兄弟』!!


でも、こういうところにあまり来たことがなかったので知らなかったのだけれど、
一生懸命泳いでいる人ってほとんどいなくて、
たいていみんな、海辺に寝そべっておしゃべりしたり、本を読んだりしていた。
洋書を読んでいる人もいたし、分厚い二段組の単行本を読んでいる人もいて、
海辺の読書って、意外にはかどるものなんだな〜と驚いた。


木曜日に、「考える人2007年夏号」を購入。
この間テレビでやっていた吉田秀和のロングインタビュー(聞き手・堀江敏幸)が載っていたので。
あらためて、この二人、かっこいいなあ……とため息。

考える人 2007年 08月号 [雑誌]

考える人 2007年 08月号 [雑誌]


今日、仕事の関係でとっている日本語教育関係のメルマガを読んでいたら、
今月号の「図書」に掲載されている竹西寛子のエッセイ「言葉を恃む」と、
河島英昭・辻井喬アーサー・ビナードの対談「古くならないニュース」というのが面白い、と出ていて、
あわてて読んでみた。
4人ともそれぞれに、(気軽に書いたり話したりしている風だけれども、)自分がこれまでことばとどのようにつきあってきたか、
ということに触れていて、ひとことひとことが重かった。
対談のタイトル「古くならないニュース」というのは、アーサー・ビナードが引用したエズラ・パウンドの言葉で、
「文学は、古くならないニュースだ」というのからとっている。
なるほどうまい言い方だと思った。


いつも見ているブログから、興味深いトークショーの情報を得た。
   7月17日(火)19時半〜 於丸善丸の内本店
   『先生とわたし』刊行記念 四方田犬彦トークショー
   ゲスト:高山宏
うーん、行ってみたい。仕事の都合がつくかしら。


現在、『カラマーゾフの兄弟』2巻を読書中。
今のところもっとも興味のある登場人物はカラマーゾフ家ではイワン。
その他ではやっぱりスメルジャコフ。
この一家はこれからどうなるの〜。
スメルジャコフのお父さんはだれなのかな〜。
みんながつまずくという「大審問官」にはまだ入っていないのだけれど、
いまのところ、ただひたすら面白い。