ロンドンひとり旅その後

初日ははりきって記録をしたものの、2日目以降、毎日、へとへとでホテルにたどり着き、お風呂に入って、爆睡、という生活を繰り返していたため、結局ブログは更新できず。なんと、いまはもう日本。あとで印象に残ったことなどを書くかもしれないけど、とりあえず行ったところ、やったことだけ、記録しておくことにする。


2日目 ステニング訪問
時差の関係で、早朝目覚める。宿から徒歩3分のバンクサイドを散歩。そのまま歩いてウォータールー駅へ出て、地下鉄でロンドン・ブリッジ駅。バラ・マーケット、サザーク大聖堂などを見て、宿で朝食。フル・イングリッシュ・ブレックファスト。食後、歩いてブラックフライアーズ駅へ。ブラックフライアーズ⇄ブライトンの往復チケットを買う。ブライトン⇄ステニングはバス。これも往復チケットを購入。ステニング滞在時間は約2時間ほど。ステイ先の家、英語学校の建物、ハイストリートをぶらぶら。ほんとに小さな町なのに、本屋さんが一軒あって、それが変わらず残っていた。ロンドンに戻り、そのまま宿へ。宿でクランベリージュースとフィッシュ&チップスの夕食。


3日目 自転車と船で市内観光
宿で朝食。アメリカン・パンケーキ・ブレックファスト。宿から1分のバス停からコベント・ガーデン行きのバスに乗る。途中下車して、仕事で関係のあるロンドンの老舗出版社へ。もちろん、約束も何もしていないので、建物を見るだけ。立派な門構えの美しい建物。そのまま歩いてウォータールー橋を渡り、サウスバンクの自転車ツアー会社へ。3時間の自転車ツアー、ロンドンパスで無料。これはほんとに素晴らしかった。詳細はいつか書く。今日はとにかく記録のみ。ウォータールー駅へ戻り、地下鉄でベイカー・ストリートへ。シャーロック・ホームズ博物館。ここはロンドンパスがきかないので入場料10ポンドと自宅用にちょっとしたお土産を購入。地下鉄でタワーヒル駅へ。テムズ川クルーズに乗船。ロンドンパスで無料。ウエストミンスターで下船。ウエストミンスターからコベントガーデンまで地下鉄。コベントガーデンで夕食。さびれたパスタ屋さんでスパゲッティ・ボロネーゼと紅茶。歩いて最終日に芝居を見るクイーンズ劇場の場所を確認。そのままピカデリーサーカスまで歩き、地下鉄でサザーク駅へ。TEPCOエクスプレスでオレンジジュースとポテトチップスを買って、ホテルへ戻る。


4日目 ブックフェア
宿で朝食。フル・イングリッシュ・ブレックファスト。地下鉄サザークからグリーンパークへ、ここからバスでオリンピア展示場まで。ブックフェアについては、詳細はたぶんのちほど。一言でいうと、場違いであった。ほとんど口を開くことなく、ただただ足が棒のようになって時間を過ごす。会場を早めに出て、ケンジントンパークを散歩、ロイヤルアルバート・ホールを見学。ロイヤルアルバート・ホール2Fのイタリアンレストラン「ヴェルディ」で昼食。エビのリングイネと紅茶。これはめちゃくちゃ美味しかった。地下鉄でサザークへ、そのまま宿へ戻り、少し休憩。19時にグリーンパークへ。ブックフェアに来ているエージェントの方と会食の約束。観光気分のこちらと異なり、先方は3日間、フルに仕事で予定がつまっているそうで、申し訳ないような気持ちだったけど、結局この旅行中、人と食事をしたのはこの一回きり。ずっとゆっくりお話をしてみたいと思っていた方だったので、すっかりはしゃいでしまい、ポルトガル料理を食べながら話がはずむ。タクシーで宿へ。


5日目 郊外観光
宿で朝食。エクスプレス・ブレックファスト(イングリッシュ・ブレックファストの簡易版みたいなやつ)。バンクサイドをゆっくり歩いてウォータールー駅へ。BRでハンプトンコート宮殿へ。かなり見応えがある。何年も前に訪れたベルサイユ宮殿を思い出した。ロンドンからオイスターパスで行けるし、ロンドンパスで入場料無料。ここはおすすめ。BRでウインブルドンへ。ウインブルドン駅の食堂みたいなところで、ペンネアラビアータとオレンジジュースの昼食。めちゃくちゃ辛かった。バスでウインブルドン博物館へ。前日からネットで申し込んでおいた、ウインブルドン見学ツアーに参加(これもロンドンパスで無料)。センターコート、見てきた。ジミー・コナーズとか、クリス・エバートとか、自分の若い頃のヒーロー、ヒロインの写真なども飾ってあって、テニスファン必見。自分用にちょっとしたお土産購入。バスでウインブルドンへ戻り、ウォータールー経由でチャリングクロスへ。チャリングクロス駅から歩いて憧れの書店フォイルズに訪れる。足が疲れていたので、まず5Fのカフェへ向かい、キッシュと温野菜、紅茶の夕食。5Fから1階ずつ降りてきて結構まんべんなくみてまわった。やっぱり本屋は外国でも居心地がいい。気づいたら3時間ほど経過しており、外は真っ暗。急いで地下鉄でホテルへ戻る。


6日目 文学散歩
気づけば観光最終日。朝食はアメリカン・パンケーキ・ブレックファスト。宿から歩いて8分のシェイクスピア・ブローブ座へ。9時半からのツアーに申し込み、先に展示を見学。ツアーは英語だけど、これまで自転車ツアーやウインブルドンツアーで、まあまあ理解できていたので、たかをくくっていた。が、こちらはそういうスポーツ系のツアーと異なり、かなり内容に踏み込んだ、しっかりした説明だった(っぽい)。情けないことに、理解度は20パーセント、というところか。あとで復習しようと思い、パンフレットを購入。ツアー自体はロンドンパスで無料。そのままバラ・マーケットを経由してロンドンブリッジ駅まで歩き、ウエストミンスター寺院へ。前にロンドンを訪れたとき、一番感激した観光地だったので再訪。やっぱりよかった。ポエッツコーナーの名前をひとつずつ確認しながら、英文学をまなんでいた若かりし頃を思い出す。そのまま、卒業論文のテーマに選んだ、ロマン派詩人キーツの博物館へ。ここも再訪だけど、前回(26年前)きたとき「絶対またこよう」と思ったので、地下鉄でハムステッドへ向かった。ハムステッドの駅近くのウォーターストーンズ書店のカフェで昼食。フォイルズ同様、書店内のカフェはひとり客が多く、皆静かに飲食しているので、入りやすいし落ち着く。スコーン2個と紅茶。キーツ博物館へ。ここはロンドンパスは使えず、5.50ポンド払うのだけれど、1年間有効のパスをくれる。1年以内にまた来ることはないだろうなあ、と思いつつ、なんとなく嬉しい。グーグルマップで調べて、ハムステッドには戻らず、バスでディケンズ博物館まで1本。ディケンズ博物館は予想外によかった。キーツに比べると長生きしたし、社会との関わりも深いので、博物館としての見所も多い。見終わったときには、うーん、ディケンズ集中的に読んでみようかな、という気分になる(もちろん翻訳で)。こちらはロンドンパスで無料。閉館ぎりぎりまで見学し、17時過ぎに本日のメインイベント、ミュージカル観劇に向かう。バスでレスター・スクエアへ。まずはチャイナタウンで夕食。エビの揚げ焼きそばとジャスミンティー。なかなか美味。クイーンズ・シアターへ行き、日本から予約しておいたチケットを受け取る(最前列!)。近くのカフェで紅茶とケーキで時間をつぶし、19時半からミュージカル。演目は「レ・ミゼラブル」。少女の頃に『ああ無情」を読んで以来、大好きな物語で、大人になってから翻訳も読んだし、ストーリーはわかっているので、英語でもだいじょうぶ、と思って申し込んだ。で、予想どおり、英語はあまり聞き取れないけど、でも、十分堪能できた。役者さんの演技と歌声もさることながら、劇場の雰囲気、お客との一体感も最高。夢のような3時間だった。タクシーでホテルへ。お風呂に入ってすぐに寝る。初めて目覚ましをかけ忘れた。


7日目 最終日、帰国
前日、目覚ましをかけ忘れたため、初めて寝坊。起きたら8時。急いでシャワーを浴び、朝食へ。最終日の朝食は、やっぱりフル・イングリッシュ・ブレックファスト。6日間、毎日サーブしてくれた素敵な店員さんにお礼を言う。ここの朝食は最高だった。部屋に戻って荷物をつめて、10時ぎりぎりにチェックアウト。いい宿だった。次にロンドンに行くときも、また泊まりたい。場所、部屋、食事、サービス、すべて完璧。あ、窓から景色だけはかなり悲惨(廃墟好きにはおすすめ。となりのビルの朽ち果てた様子が見える)。これまで6日間、ほとんど買い物をしていなかったので、この日まとめて買い物へ。(スーツケースは宿が預かってくれた。)アクアスキュータム、リバティー、フォートナムアンドメイソン、とお決まりのコースを巡っているうちに2時を過ぎ、あわてて地下鉄で宿へ戻る。(昼食はリバティーで、ローストチキン・シーザーサラダと紅茶。)宿からタクシーでパディントンへ、パディントンからヒースローエクスプレスで空港へ。空港では残りの買い物。ラウンジでお茶。空港内を15分以上歩かされるのには驚いたけど、それ以外はきわめて順調。飛行機も行きと同様、そんなに揺れず、機内食も美味しくいただいた。ただし、「半沢直樹」を2話〜10話まで見続けたため、一睡もできなかった。羽田からはバス、タクシーと乗り継いて、19時前に、無事、帰宅。わりと元気。あっという間の1週間だった。何よりありがたかったのは、1週間、ずっと好天に恵まれたこと。結局、傘をさすことは一度もなく、やりたいと思ったことはすべてやった、という満足感とともに帰国できた。