同時進行

4月から単行本の編集の仕事にかわって、いちばん大変なのは、複数の本が同時進行ですすんでいく、というところだ。たとえば今日1日をとってみても、午前中、退職した先輩の担当していた本の増刷処理と、新しく企画しているシリーズの準備、合間に8月に出した本の書評の準備、先日校了した本の宣伝の準備、午後は以前増刷処理をした本の著者送付、上司に頼まれた献本処理、12月校了予定の本の入稿と校正準備、合間にその他メールの返事、棚の片付け。以前の仕事に比べると純粋な編集仕事の割合がずいぶん多くなったのは嬉しいのだけれど、その分、同時進行で複数の本がすすむので、いまひとつ気分が散漫になって集中しない、というきらいがある。


また、編集の仕事はたいていの場合、相手(著者)がいるので、自分がどれだけたくさんの本を同時進行していようと、また、他の仕事がどれほど切羽詰まっていようと、基本的には著者に対して、「あなただけ」という姿勢で対応する。それは別におべっかをつかうとかそういうことではなく、本を出すということは多くの著者にとって「特別」なことなのだから、その相手の「特別感」に寄り添っていこうとすると自然にそうなっちゃうんだよね。結果、八方美人な感じに。


同時進行は、得意な人と苦手な人がいるのだろう。わたしはわりと得意なほうだと思う。あきっぽい性格だから、いろんな話題の本の仕事をすると退屈しないし、未練がましくないので、すぐに「次」に行けるタイプだ。これって人間関係にも言えることかもしれない、と一瞬思ったけど、人間関係というか恋愛においては、「同時進行」はなかなか難しい。時々、器用に同時進行している人を見かけるけど、わたしには無理だ。


ただ最近困っているのは、「あれ、わたしは何をやっていたんだっけ」と呆然としてしまうということが、とても多くなった、といことだ。次に何をやろうかと考え、優先順位をつけようとしているうちに、ふと気づくと何も考えず、ただぼんやり、パソコンの画面をながめてた、なんてこともよくある。簡単に言えば、「集中しない」ってことなんだろうけど、こんなことは前の仕事をしているときはなかった。営業活動も含め、仕事の内容は広範囲なのだけれど、あつかっている本はわりと単線構造で、1、2年は同じ本のことをずーっと考えているような感じだ。


今日はジムへ行ってプログラムを2つ。ピラティスホットヨガ。1プログラム1時間なので、合計2時間、みっちり運動した。激しい動きをするわけではないのに、かなり体が疲れてる。あちこち筋肉痛。とくにお腹がつらい。「うすーいお腹にします」って先生は言うけど、わたしのこのでっぷりしたお腹は、なかなか先生のように「うすーく」することはできないのだ。こちらも英会話と同様、楽しければ続くはずだから、あまり無理をせずに、楽しく通おうと思う。ちなみに、今日のプログラムは前回よりはだいぶ人数が増えた。ロッカールームやシャワールームも、少しにぎやかになってきた。周囲の人とちょこちょこっとおしゃべりするのもなかなか心地いい。


帰宅したら「大地を守る会」の食材が届いていた。先週、猛然と注文をしてしまったので、冷凍食品、冷蔵食品をそれぞれしまったら、冷蔵庫があふれんばかりになってしまった。でも、大地の食材はちょっと高いけど、ほんとに美味しい。素材の味がする。明日のお弁当には、どれをいれようかな。お弁当をつくるために、明日は早起きしようっと。というわけで、今日はこのまま寝ます。おやすみなさい。