退院、書店へ、会社へ

また少し間があいてしまった。1月23日に入院、24日に手術をし、予定どおり、1月29日(水)に退院。退院の前日の夜は、はじめて来客がなかったせいか、隣のベッドに患者さんが入ったせいか、なんとなく興奮して眠れなかった。朝6時頃には起きだして、朝食前に準備を整え、着替えもすませて朝食。母が約束の時間よりもずいぶん早く来てくれたので、二人でデイルームで時間をつぶした。事務手続きもスイスイ進み、病院前からタクシーに乗って、10時前にはもう自宅に着いていた。ここまで、体調は絶好調。足元がふらつくようなこともないし、食欲もばっちり。洗濯をしたり部屋を片付けたり、夕方には徒歩5分のスーパーまでゆっくりだけど歩いて夕飯の買い物に行くこともできた。


翌木曜日は千歳烏山まで、金曜日は吉祥寺まで、と少しずつ行動範囲を広げていく計画。医者からもなるべく運動したほうがいいと言われていたので、木曜日は千歳烏山と自宅を徒歩で往復。少し疲れた。金曜日は吉祥寺の美容院へ。はりきって吉祥寺まで歩き、美容院に行くまではよかったんだけど、本屋に寄るだけのパワーも時間も残っておらず、同居人に連絡して吉祥寺で外食することに。


土曜日、同居人といっしょに念願のジュンク堂へ。あまり長時間いると疲れるから、1時間くらいにしようね、と言っていたけど、結局、1時間半くらいはいたかな。入院中にネットなどで見て、欲しいな、と思った本をあれこれと物色し、そのうちの数冊を購入。買ったのは、
マイケル・オンダーチェ『名もなき人のテーブル』(田栗美奈子訳)
クラフト・エヴィング商會『星を賣る店』
野崎歓『翻訳教育』
NHKカルチャーラジオテキスト「怪奇幻想ミステリーはお好き?」(風間賢二)
それと、ネットで注文した『いま、世界で読まれている105冊』も届いた。読みたい本を目の前に並べ、時間もたっぷりあるのに、土曜日・日曜日は読書に励むこともなく、なんとなくそわそわと過ごした。


この週末を落ち着かなく過ごしてしまったのには理由があって、実は予定より1週間も早く、翌月曜日から出社することにしたのだ。社内の事情なので詳述は避けるが、とにかく私はどうしてもこの日に出社したいと思い、会社はこの日だけ短時間でも出社したらどうか、と提案してくれて、10日ぶりの出社、とあいなった。電車に乗るのも10日ぶり。ちょっとドキドキしたけれど、ラッシュの時間帯を避けたので電車も無事に座ることができ、元気に出社。担当の仕事は同僚がそつなく片付けてくれていて、意外にも手持ち無沙汰。上司は「帰れ、帰れ」と言うのだけれど、せっかく来たのだからと予定どおり16時まで社内をうろついて、ラッシュを避けて早めの退社。夕飯の買い物をして帰宅。


退院後、こんなふうにふわふわと過ごしていて、読書はいっこうにはかどらない。入院中に読んでいたポケミスが、相変わらず枕元にある。今日は新宿くらいまでお出かけしようかなと思っていたんだけど、雪が降り始めたみたいだ。病み上がりらしく、静かに読書をして過ごそうかな。