プレミアムフローズントロピカルのことなど

ここのところイベント続きで、ブログに書きたいことはたくさんあるのだけれど、
逆にたくさんありすぎて、なんとなく書いてみようという気にならない。
勝手なものだ。
取り急ぎ、この1週間ほどのことを、メモ的に書いておく。


8月14日〜16日、東京言語研究所主催のワークショップに参加。
4名の講師の先生方がそれぞれに個性的で話もおもしろく、
全体としてとても得るものが多い、充実したワークショップだった。
貴重なお盆休みに、3日間新宿まで通っていった甲斐はあったと思う。
懇親会等も含め、講師の先生方と直接お話をする機会が持てたのも有意義だった。


8月17日は、厚木市で行われた研究会に部分的に参加。
部分的、というのは、わたしが担当している某児童文学作家が講演をするので、
その付き添いのような形で参加したからだ。
京都ー厚木を日帰り往復するという日程だったので、作家さんが疲れてしまうのでは、というのが何より心配だった。
講演のあと、サイン会もあり、会場をあとにしたときには、わたしですらちょっとつかれ気味。
小田原までのロマンスカーの時間待ちで、本厚木駅前のエクセルシオールカフェに入った。
彼女が「あなたが注文するのと同じものにする」というので、
プレミアムフローズントロピカル、というのを、2つ、注文した。
そうしたら彼女が、「これ、おいしいね! つかれがとれるね! 大成功! いいのを選んでもらったわ!」と、絶賛してくれた。
そうかな、うーん、そうだな、とわたしも思って、よかったよかった、と思いながら、
新幹線の改札で作家さんを見送って、帰宅。
同居人に、「エクセルシオールのプレミアムフローズントロピカルがいたくお気に召したらしくて、さ」
といったら、同居人が、「ばかだなあ、彼女はそうやって、あなたのことをねぎらってくれたんだよ」といった。
ああ、ほんとうにそうだ、と思った。
この作家さんは、一見、とても無邪気で、天真爛漫にみえる。
でも実は、ものすごく人のことを観察しているし、細かく気を配ってくれているのだ。
この人と出会えたことの嬉しさ、ありがたさがこみあげてきて、
今日、会社近くのエクセルシオールに入ったら、思わず「プレミアムフローズントロピカル」を注文してしまった。


仕事上での「ご挨拶まわり」が、今日でひと段落。
初対面の人と話すのはあまり得意ではないのだけれど、
この2、3週間は、仕事関係の方々にお会いするのが楽しく、我ながら滑稽なくらい、やる気満々だった。
今日ご挨拶にうかがった先生も、最初はちょっとコワそうかな、と思ったのだけれど、
お話をうかがっているうちに、その先生の話しぶりとか、うーん、カリスマ性みたいなのにすっかりやられてしまった。
にこにこしながらキビシイことを言ったり、ものすごい信念があるんだけど決して石頭ではない、というあたりが、
カッコイイんだよなあ。


お盆休みからずっと、鞄の中には山田詠美『学問』が入っていた。
定期的にチェックしているブログの書き手が、最近、この本を褒めていたので、
「おお、それでは早速読んでみようではないか!」と思っている。
で、その次は、紀伊國屋の書評ブログで、阿部先生が書評を書いている『文学の器』を。
昨日、吉祥寺のエキナカ書店で手にとって、買おうか買うまいか、さんざん迷った末に(だって、3000円もするんだもの!)、
今、対談記事をまとめる仕事をしているんだった、ということを思い出して、
えいっと思い切って購入したもの。
値段の高い本は、積読になってしまうのはなんとしても避けたい。
そういう意味では、河出の世界文学全集、「家具」になりつつあるのは、ほんと、もったいない。
アップダイクの『クーデタ』でも読んでみようか。

学問

学問

文学の器

文学の器