2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

桐野夏生『東京島』

東京島作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/05メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 132回この商品を含むブログ (168件) を見る読了。 とてもよくできたエンタテイメント小説であるのは間違いないのだけれど、 なんとも後味が悪いストーリー…

広がる広がる

今日は、高校の先輩の妹さんが本を出版されたお祝いの会、というのに出席してきた。 あまり詳しいことはプライバシーにかかわるかもしれないから書かないけれど、 いま自分が所属している世界とはかなりかけ離れた、でも自分はものすごく興味のある分野、 で…

会社と適切な距離を

大沢真知子『ワークライフシナジー』読了。ワークライフシナジー―生活と仕事の“相互作用”が変える企業社会作者: 大沢真知子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/03/27メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 18回この商品を含むブログ (17件) を見る最後の…

本棚を見れば……

若い頃、母に言われた。 「お前が何を考えているのかは、本棚を見ればわかる」。 たしかに、わたしは何か悩みがあったり迷ったりすると、まず本を買ってみる習性がある。 母はわたしの本棚をながめては、「お、彼氏とけんかでもしたかな」「進路に迷っている…

とくべつな週末

先日も書いたように、この週末は同居人が学会で広島に行っているので、 めずらしく一人で家にいる。 結局、今日の国語教育関係のシンポジウムはパスして、自転車で近所のアロママッサージサロンへ。 途中、中学校の前を通りがかったら、なんと運動会をやって…

悲恋の詩人ダウスン

そういえば昨日、「仕事とは対極にあるような本」を読了したことを思い出した。悲恋の詩人ダウスン (集英社新書 445F)作者: 南條竹則出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/05/16メディア: 新書 クリック: 7回この商品を含むブログ (4件) を見るアーネスト・…

休日は好きなことをして過ごしたい

今日、会議で、「運動会をぜひ見に行ってほしい」という話があった。 「運動会では子どものほんとうの姿がよく見えるから」「生の子どもと触れ合うことが大切だから」だそうだ。 へ? もちろん、業務命令ではないから、へ? と思いつつ聞き流せばいいのだろ…

国語の入試問題のこととか、漱石のこととか

今週は読書が集中せず、雑誌や新書をちょこちょこと読んで過ごした。 先々週に読んだ辻由美「読書教育」に続き、国語教育がらみの本を何冊か読了。「国語」入試の近現代史 (講談社選書メチエ)作者: 石川巧出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/01/11メディア…

文学について考えた―フォークナー、トム・マシュラー、金井美恵子、「源氏」研究者

ゴールデンウィーク突入と同時に風邪をひき、あまり活動できなかった。 (と言いつつ、多摩ウォークラリーには出て20キロ歩いんだけど……) 5月3日、珍しく1日中家にいたので、リビングルームに落ちていた雑誌に目をとおす。フォークナー〈第10号〉特集 …

答えられないのは、自分のせいではないのかもしれない

「実録・連合赤軍」を観てきた。 すぐには感想が書けなかったうえに、ブログでほかの方の映画評などを読んでしまったら、 とても自分の浅薄な感想文など書く気になれなかった。 ので、とりあえず、自分にとって印象に残ったところについてのみ書く。 (ちな…